おすすめ欄が当てにならない、と長いあいだ思っていた。ホーム画面に並ぶのは、以前ながら見していたバラエティの続きと、家族が途中まで見たドラマと、なぜか一度しか触れていないジャンルの作品。自分の好みを反映しているというより、直近の操作履歴をそのまま映しているだけに見えた。
原因はすぐに思い当たった。ひとつのプロフィールで、集中して見る映画も、作業中に流す動画も、寝る前の短い番組も全部まかなっていたからだ。
家族用ではなく、自分の気分で分ける
プロフィール機能は本来、家族それぞれに用意するためのものだと思っていた。ただ、同居人がいない環境でも枠は複数作れる。そこで用途別に三つ用意してみた。
- じっくり見る用:映画と、話数の多い海外ドラマ専用。
- ながら見用:作業中や家事中に流すバラエティ、ドキュメンタリー。
- 寝る前用:一話が短いアニメや、何度も見返している作品。
分けてから二か月ほどで、それぞれのホーム画面の顔つきがはっきり変わってきた。特に効果が大きかったのは「じっくり見る用」で、ながら見の履歴が混ざらなくなったぶん、以前なら埋もれていた重めの作品が上に出てくるようになった。逆に「ながら見用」は軽い番組ばかりが並び、選ぶのに悩まなくて済む。
続けるうえで面倒だった点
いいことばかりではない。最初の一か月は、起動するたびにどのプロフィールを選ぶか考えるのが地味に煩わしかった。今日は集中して見るのか、流すだけなのか、開いた時点では自分でも決まっていないことが多い。慣れるまではとりあえず「ながら見用」に入って、途中で切り替えることもあった。
もうひとつ、視聴の続きがプロフィールごとに分かれる点は注意がいる。ながら見用で途中まで見た作品を、後日じっくり見る用で探しても続きから再生されない。同じ作品を両方で見るような使い方をするなら、この分断は面倒に感じるはずだ。自分は「一度どちらかで見始めた作品は最後までそちらで見る」と決めて回避している。
それと、プロフィールを分けた直後は、新しい枠のおすすめ欄がほとんど空に近い状態になる。履歴がゼロなのだから当然なのだが、最初の一、二週間は「分けたせいで使いにくくなった」と感じるはずだ。実際、自分も一度もとに戻そうかと考えた。まともに機能し始めたのは、それぞれの枠で十本ほど見終えたあたりからだった。効果を判断するなら、少なくとも一か月は続けてからのほうがいい。
サービスによっては作れるプロフィール数に上限があるので、契約しているところが何個まで対応しているかは先に確認しておきたい。複数のサービスを使い分けている場合は、全部で同じ分け方をそろえておくと迷いにくい。
ついでに、ながら見用のプロフィールでは倍速再生を既定にしてしまった。用途がはっきりしている枠なら、こうした設定もまとめて寄せられる。
おすすめ機能そのものが優秀になったわけではないと思う。ただ、渡す情報を整理してやれば、返ってくる結果はここまで変わるらしい。今のところ、作品を探してさまよう時間はだいぶ短くなってきた。


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