VODで英語学習ってどこまで現実的なのか、やってみた感想

「海外ドラマで英語を勉強する」というのは定番のフレーズだが、実際どこまで効果があるのか気になって、自分でしばらく試してみることにした。その体験をもとに、正直な感想を書いてみたい。

英語字幕への切り替えが第一歩だった

まず試したのは、日本語字幕から英語字幕への切り替えだ。最初は全然ついていけなかったが、知っているストーリーの作品を選んで見返すと、意外と単語や言い回しが耳に残るようになってきた。初見の作品より、一度見たことがある作品のほうが学習には向いている気がする。

効果を感じるまでには時間がかかる

正直、1週間や2週間で劇的な変化があるわけではない。ただ、数ヶ月続けてみると、字幕なしでもなんとなくニュアンスが分かるシーンが増えてきた実感はある。エンタメとして楽しみながら続けられるのが、この方法の一番の強みだと思う。

過度な期待はしないほうがいい

あくまで「楽しみながら耳を慣らす」くらいの位置づけで、本格的な文法学習や試験対策の代わりにはならないというのが正直な結論だ。息抜きと学習を両立させたい人には向いているが、本気で英語力を伸ばしたいなら、専用の教材と組み合わせるのが現実的だと思う。

ちなみに一番続いたのは、好きな俳優が出ている作品を選んだときだ。学習目的というより「この人の演技をもっと理解したい」というモチベーションのほうが、結果的に長く続けられた気がする。義務感より興味を優先するのが、結局一番の近道なのかもしれない。

語学学習と娯楽を無理に切り分けず、楽しみながら自然と身についていく部分を大事にする、というスタンスがVODでの英語学習には合っていると今は感じている。過度な効果を期待せず、気長に続けるくらいがちょうどいいのだと思う。

途中で挫折しそうになったときは、字幕なしで理解できたシーンをメモしておくようにした。小さな成功体験を記録しておくことで、思うように伸びを感じられない時期でもモチベーションを保てた。

今では海外ドラマを見ること自体が学習という意識より、純粋な娯楽として楽しめている。それでいて自然と英語力が底上げされているなら、それに越したことはないというくらいの気楽さで続けている。

ジャンルによって学習効果に差があると気づいた

会話が多いヒューマンドラマは聞き取りの練習になりやすい一方、専門用語が多いSF作品や訛りの強いキャラクターが出てくる作品は、かえって理解の妨げになることもあった。学習目的で選ぶなら、日常会話中心の作品から始めるのが挫折しにくいと感じている。

発音を真似てみる「シャドーイング」も試した

聞くだけでなく、実際にセリフを真似して声に出してみる練習も取り入れてみた。恥ずかしさはあるが、耳で聞くだけのときより発音やイントネーションの違いに敏感になれた実感があり、余裕があるときはこの方法も続けている。

いまは週に二本、字幕を出す日と出さない日を分けている。全部を学習にすると続かないので、この配分に落ち着いた。

一度見た作品を字幕付きで見返したときの手応えについては海外ドラマを字幕付きで見返したら英語表現の理解が深まった実感で書いた。

知っている作品を字幕で見返すほうが続いた

新しい作品を英語字幕で見ようとすると、筋を追うだけで手一杯になる。一度吹き替えで見た作品を字幕で見返す形にしたら、話の流れが頭に入っているぶん、言い回しのほうへ注意を向けられるようになった。

英語の辞書のページを開いたところ

気になった表現だけ書き留める

全部を書き取ろうとすると止まってばかりで続かない。一話につき二つか三つ、印象に残ったものだけ残すようにしたら、半年たっても続いている。

声に出してみると落差が分かる

覚えたつもりの言い回しも、いざ口に出す場面になると出てこない。聞いて分かることと、自分から言えることの間には、思っていたより開きがあった。そこを埋めたくて、オンライン英会話ネイティブキャンプのように予約なしで受けられる形式を挟むようにしている。決まった時間を空けておく必要がないぶん、配信を見る習慣のほうを崩さずに済んでいる。

語学の講座を組み込んでみる

作品で学ぶのとは別に、講座の形になっているものを挟んでみた時期もある。

最初は「息抜きにドラマでも」というつもりだったが、せっかくなら勉強に絡めようと、試験範囲に近いテーマの英語ドキュメンタリーを深夜の勉強の合間に挟んでみることにした。25分勉強して5分だけ講座を見る、というサイクルを作ったところ、机に向かい続けるより集中力の切り替えがしやすくなった。

以前は休憩時間にスマホでSNSを眺めているだけだったが、それだと頭が全く休まらず、次の勉強に戻るまでに余計な時間がかかっていた。VODの短い講座に置き換えてからは、休憩中も耳が英語に慣れていく感覚があり、結果的に試験のリスニング対策にもなっている実感がある。倍速再生機能を使えば10分の講座も7分程度で見終えられるので、休憩時間を圧迫しすぎない点も気に入っている。

深夜に音量を上げにくい環境なので、字幕表示をオンにして音を絞って視聴することが多い。文字と音声を同時に追えるので、リスニング講座であっても内容が頭に入りやすく、単純に映像を眺めているだけの時間にならずに済んでいる。骨伝導イヤホンを使うようになってからは、耳を塞がずに聞けるので、家族を起こす心配をせずに深夜でも視聴できるようになったのも地味にありがたい変化だった。

試験本番までまだ日数はあるが、勉強時間そのものを増やすより、休憩の使い方を変えるだけでここまで集中力が続くようになるとは思っていなかった。参考書だけで完結させようとせず、隙間時間に耳から入れる情報を増やすという発想は、今回の勉強法を通して初めて実感できたことだった。次の試験対策では、通勤時間にも同じ講座を音声だけで聞き流す形を取り入れてみようと考えている。

ただ、深夜まで画面を見続けることに変わりはないので、目の疲れ対策も並行して意識するようになった。以前長時間視聴で目が疲れた話、ブルーライトカットめがねを試してみたで書いたように、ブルーライトカットめがねを併用してからは、勉強と講座視聴を合わせて2〜3時間画面を見続けても、翌朝の目の重さがだいぶ違うと感じている。語学講座を勉強に組み込むなら、視聴環境そのものへの投資も合わせて考えると長続きしやすいと思う。

もう一つ気をつけているのが、講座を見ることが目的化しないようにすることだ。あくまで勉強の合間の切り替えとして使うつもりが、面白くて次の話数まで見進めてしまった夜も何度かあった。今はタイマーをかけて「講座は1本まで」と決めるようにしてから、勉強時間を圧迫せずに続けられるようになっている。

語学講座に限らず、隙間時間の使い方を一つ変えるだけで勉強のリズム全体が変わることもあると分かったのは、今回の一番の収穫だったかもしれない。

字幕つきの視聴と並べて試している見方のひとつに、ドキュメンタリーを見始めてから気づいた違いがある。

この記事で触れたサービス

画面を見られない時間に耳だけ使うという手もあって、こちらは合う合わないがはっきり分かれた。判断材料はオーディブルが向いていない人の5つの特徴に書いている。

英語以外だと事情がまた変わってくる。韓国語の作品をまとめて追いかけたときのことは韓流・海外ドラマにハマったときのVOD活用法のほうにある。

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