座椅子を買えばVODを見る時間がまるごと快適になる、と思っていました。実際に使ってみると、快適になった部分と、買う前に知っておきたかった部分がはっきり分かれています。結論から書くと、床に座る生活が元から染みついている人には合いますが、そうでない人は数か月で使わなくなる可能性が高い家具です。
ここでは自分が実際に後悔した点を先に並べ、そのうえで、それでも手放していない理由と、買う前に測っておくべき数字をまとめます。使っているのは次のモデルです。
- 座椅子生活 超楽エンタメ座椅子 Cheers:リクライニング&カップホルダー付き、長時間視聴向けシアターチェア

座椅子を買って後悔した6つの理由
1. 立ち座りの回数が想像以上に多い
一番の誤算はここでした。映画を1本見る間に、飲み物を取りに行く、宅配を受け取る、洗濯機を止める、と席を立つ回数は平均して4〜5回あります。椅子なら腰を上げるだけですが、座椅子は床から立ち上がる動作になるので、そのたびに膝と太ももを使います。座っている時間の快適さばかり考えていて、立ち座りの回数を数えていませんでした。
2. 倒したときの奥行きを測っていなかった
カタログに載っているのは、たいてい起こした状態の寸法です。フルリクライニングにすると奥行きは倍近くになり、うちの場合は背もたれが壁際の棚に当たりました。結局テレビ台の位置を数センチずらして帳尻を合わせています。買う前に測るべきだったのは設置面積ではなく、倒しきった状態の奥行きでした。
3. 半年ほどでクッションがへたってくる
毎日2時間ほど座っていると、半年を過ぎたあたりから座面の中央が沈んできます。沈むと骨盤が後ろに倒れて、腰にくる姿勢になります。今は薄いクッションを1枚足して使っていますが、これは追加費用と考えておいたほうがいいところです。中材の種類(ウレタンの密度や、へたりにくい高反発かどうか)は、買う前に一度は確認する価値があります。
4. カバーが外せないと汚れが落とせない
飲み物を持ち込む前提の家具なのに、カバーが外せないモデルを選んでしまいました。一度こぼした跡は部分洗いでは完全には消えません。カップホルダーが付いていて助かってはいるものの、外して洗えるカバーかどうかは、機能の欄よりも先に見ておくべきだったと思っています。
5. 同じ場所に置き続けると床に跡が残る
脚のない座椅子は、体重が接地面の一点に集まります。フローリングに半年置きっぱなしにしたところ、うっすらと跡が残りました。今は下に薄いラグを敷いて解決しましたが、賃貸で床の状態を気にする人は、最初からラグやマットとセットで考えたほうが安全です。
6. 目線が下がって画面を見上げる姿勢になる
座面が床に近いぶん、目線の高さは椅子より30〜40センチ下がります。テレビ台の高さをそのままにしていると、画面をやや見上げる姿勢になり、長時間だと首の後ろが張ってきます。テレビの位置を下げるか、少し手前に引くかの調整が要ります。これは座椅子そのものの欠点というより、部屋の側を合わせ直す必要があるという話です。

それでも座椅子をやめていない理由
角度を細かく変えられるので姿勢が固定されない
不満を6つ挙げましたが、いまも毎日使っています。理由の一つは、座る・半分寝る・完全に寝るを気分で切り替えられることです。同じ姿勢を2時間続けるのがそもそも体に悪いので、途中で角度を変えられるのは椅子にはない利点でした。1本の映画の中で2回は角度を変えています。
部屋の圧迫感がソファほど出ない
もう一つは高さです。背の高い家具が部屋の真ん中にないだけで、視界が抜けて部屋が広く感じます。来客時に部屋の隅へ寄せられるのも、ソファではできないことでした。友人からの評判も悪くなく、座り心地を聞かれることが何度かあります。
VOD視聴に座椅子が向く人・向かない人
向く人
- もともと床に座って過ごす時間が長い
- 1回の視聴が1〜2時間で、途中で席を立つことが少ない
- 部屋が狭く、背の高い家具を置きたくない
- ラグやマットをすでに敷いている
向かない人
- ながら見が中心で、家事のたびに立ち座りする
- 膝や腰に不安があり、床からの立ち上がりがつらい
- テレビ台の高さを動かせない
- 飲食しながら見るのに、洗えるカバーにこだわりたくない
買う前に測っておきたい4つの数字
自分が測らずに失敗したところなので、ここだけは先に紙に書き出すことをすすめます。
- 倒しきった状態の奥行き:起こした状態ではなくフルリクライニング時の数値
- 座面から目線までの高さ:床に座った状態で実際に測り、テレビの中心と比べる
- 搬入経路の一番狭い幅:玄関のドアと廊下の角、その両方
- 床の保護範囲:ラグを敷くなら、倒したときの脚元まで届くサイズか

座椅子の代わりに検討した3つの選択肢
迷っている段階で比べたのは次の3つです。座椅子が合わなそうなら、こちらのほうが早く落ち着くかもしれません。
- ビーズクッション:立ち座りは同じくつらいものの、体型に合わせて形が変わるので姿勢の自由度は高い。ただし中身の補充が要る
- 低めの一人掛けソファ:立ち座りが圧倒的に楽。ただし部屋の圧迫感は出るし、価格帯も上がる
- 背もたれつきの座布団:値段が一桁違い、しまえるのが利点。リクライニングはできない
組み立てと搬入で引っかかったこと
箱自体は思ったよりコンパクトでしたが、一人での組み立ては少し手こずりました。工具は付属していたので買い足すものはありません。ただ背もたれを本体に固定する工程は、押さえながらねじを回す形になるので、誰かに手伝ってもらえるならそのほうが早いです。搬入経路は先に測っておくと、玄関で立ち往生する心配がなくなります。
座椅子の後悔についてよくある質問
リクライニングは何段階あれば足りますか
実際に使う角度は、起こした状態・中間・ほぼ水平の3つに集約されました。段階数の多さを売りにしているモデルもありますが、細かさより、その3つの位置でしっかりロックがかかるかのほうが効いてきます。
腰が痛くなるのは座椅子のせいですか
自分の場合は、座面がへたって骨盤が後ろに倒れたタイミングと痛みが出た時期が重なっていました。クッションを足したら軽くなったので、椅子そのものというより沈み具合の問題だったと考えています。もちろん体の事情は人それぞれなので、痛みが続くなら座り方の問題として片付けないほうがいいと思います。
どのくらいで買い替えになりますか
毎日2時間ほどの使用で、座面のへたりを感じ始めたのが半年、クッションを足して延命しているのが現状です。フレームやリクライニング機構はまだ問題ありません。消耗するのは座面だと分かっていれば、カバーを外して中材を足せるモデルを選ぶという手もあります。
この記事で紹介した商品
- 座椅子生活 超楽エンタメ座椅子 Cheers:リクライニング&カップホルダー付き、長時間視聴向けシアターチェア
まとめると、後悔しやすいのは「立ち座りの回数」「倒したときの奥行き」「座面のへたり」の3つで、いずれも買う前に数えたり測ったりすれば避けられる種類のものでした。座る場所そのものを見直すならVOD用クッションで後悔した5つのことのほうが近い話をしています。姿勢を直しても目が疲れるという場合は、画面の明るさを一段下げてから目の疲れが軽くなるまでの経過も合わせてどうぞ。
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