カーテンを閉めてプロジェクターでVODを見る時間が増えてから、部屋の空気がこもって途中で眠くなるのが悩みでした。サーキュレーターは「扇風機があればいらない」と言われがちな家電で、私も半信半疑のまま買っています。ひと夏使ってみた結論を先に書くと、部屋の条件によっては本当にいらないと思います。
この記事では、買ってから気づいた誤算を6つ挙げたうえで、それでも手放していない理由、いらない部屋といる部屋の違い、買う前に決めておくことまでまとめました。今回使っているのはこのあたりの製品です。
- 通販サイトでサーキュレーターをチェックする。静音性や首振りの有無で絞るなら別の通販サイトも見ておくといい
結論:いらない部屋と、置いて変わった部屋
先に線を引いておきます。同じ機械でも、部屋の作りで結果がまるで違いました。
買わなくてよかったと思う条件
- 視聴する部屋が6畳以下で、エアコンの真下に座っている
- 窓を開けて見ることが多い、風の通り道がすでにある部屋
- 扇風機がすでにあり、首振りで部屋の端まで風が届いている
- 視聴時間が1回30分程度で、こもる前に見終わる
置いて変わったと思う条件
- 遮光のためにカーテンを閉め切って見る
- 1回の視聴が2時間を超える日がある
- エアコンから離れた位置に座席がある、または部屋がL字で死角がある
- プロジェクターやテレビ本体の排熱が座席の近くにある
「サーキュレーターはいらない」と言われる3つの理由
扇風機と役割が重なって見える
どちらも羽根で風を送る機械なので、店頭で見比べても違いが分かりにくいのは確かです。私も最初は「風量の強い扇風機」くらいの認識でした。実際に使うと、体に当てるための扇風機と、天井や壁に当てて空気を回すためのサーキュレーターでは、置く場所も向ける先も別物でした。
効果が目に見えない
風が体に当たらないので、動かしても「涼しくなった」という手応えがありません。効いているかどうかは、部屋の別の場所に立ったときの温度差でしか分かりませんでした。即効性を期待して買うと、まず肩透かしを食らいます。
置き場所を取る
コンパクトなモデルでも床に置けば確実に一つ物が増えます。使わない季節の保管場所まで考えると、部屋が狭いほど不利です。ここは後述する誤算の一つにもつながりました。

買ってから気づいた6つの誤算
1. 静音モデルでも「無音」ではなかった
dB表記を見て静かなモデルを選んだつもりでしたが、静かなのは弱運転のときだけでした。中以上にすると、セリフの小さい場面では確実に気になります。結局、静かな作品のときは弱、アクションのときは中、という切り替えが習慣になりました。
2. 首振りの音のほうが耳につく
風切り音より、首振り機構が折り返すときのカチッという音のほうが気になりました。一定のノイズは慣れますが、断続的な音は慣れません。今は首振りを切って、天井の一点に向けて固定しています。
3. 床に置くと足元が寒い
床置きで斜め上に向けると、跳ね返った風が足元を通ります。夏は快適でしたが、9月に入って気温が下がってきた日は足先だけ冷えました。座椅子で見ているので、なおさら床の空気の影響を受けます。
4. プロジェクターの排熱と喧嘩することがある
最初に置いた位置が悪く、プロジェクターの排熱をこちらに送り返す向きになっていました。座っている側だけ生ぬるい風が来るという状態で、しばらく原因が分からず放置していました。向きを90度変えたら解決しています。
5. コードの取り回しが地味に面倒
置き場所を変えるたびに延長コードの位置も変わります。暗い部屋で見ているので、足を引っかけない配線にするまでに何度か置き直しました。買う前にコンセントの位置を確認しておけばよかった点です。
6. 掃除の頻度は思ったより必要だった
月に一度拭けば十分と考えていましたが、羽根の裏側にほこりがつくのは思ったより早く、2〜3週間で目に見えるようになりました。前面のガードが工具なしで外れるモデルだったのは、結果的に助かっています。
それでも手放していない理由
誤算を6つ書いておいて何ですが、今もほぼ毎日動かしています。決め手は温度ムラでした。エアコンをつけていても、座席のあたりだけ空気が動かず、2時間見ていると頭がぼんやりしてくる感覚があったのが、それがはっきり減りました。
ついでに、冷房の設定温度を1度上げても体感が変わらなくなったのも大きいです。夏場のひと月ぶんで見れば、本体価格のいくらかは回収できている計算になります。プロジェクターを導入したときの話でも触れましたが、締め切った部屋で見る前提だと、空気まわりは想像以上に効いてきます。

置き場所を3回変えて落ち着いた形
床置き・斜め上向き(最初)
説明書どおりの置き方です。部屋の空気は回りましたが、上に書いたとおり足元に風が回ってきて、季節が変わると使いにくくなりました。
エアコンの対角に置いて向かい合わせ(2回目)
冷気を押し返す狙いでしたが、風同士がぶつかって座席のあたりだけ動かない場所ができました。理屈では良さそうでも、実際に部屋を歩いてみると分かります。
棚の上から天井へ(現在)
高さのある棚に置いて、天井の一点に向けて固定する形が一番安定しました。首振りを切れるので音の問題も消え、足元にも風が来ません。置き場所を探すときは、床だけでなく高い位置も候補に入れたほうがいいと思います。
買う前に決めておく3つのこと
- 座席から本体までの距離:離れているほど風量が要る。近すぎると弱運転でも音が気になる
- 置ける高さ:床しか空いていないのか、棚の上が使えるのかで選ぶモデルが変わる
- コンセントの位置:暗い部屋で配線を引き回すのは想像以上に億劫になる
あわせて、前面ガードが工具なしで外れるか、風量が何段階あるか、首振りを切れるかも見ておくと後悔が減ります。特に首振りを切れないモデルは、視聴中の使用にはあまり向きません。

扇風機で足りるか迷ったときの見分け方
判断に迷ったら、買う前に自宅で試せる方法があります。手持ちの扇風機を、体ではなく天井の角に向けて弱で30分回してみることです。
- それで部屋の隅の空気が動くなら、扇風機の置き方を変えるだけで足りる可能性が高い
- 風が途中で失速して部屋の端まで届かないなら、直進性のあるサーキュレーターの出番
- そもそも扇風機の音が気になって視聴に集中できないなら、静音重視で選び直したほうが早い
私の部屋は2番目でした。扇風機の風は柔らかく広がるぶん、5〜6畳先まで届かなかったのが決め手です。
よくある疑問
視聴中つけっぱなしで電気代は気になりませんか
弱運転で使っているぶんには、月の請求で違いを感じるほどではありませんでした。むしろ冷房の設定温度を上げられたぶん、合計では下がっています。ただ強運転を常用すると話は変わるので、弱で足りる置き方を先に探すのが早いです。
冬も使えますか
暖房の暖かい空気は天井にたまるので、天井に向けて回すと足元との差が縮まります。ただし床置きで人に当たる向きにすると寒いだけなので、夏と同じ置き方のまま冬に入ると「やっぱりいらなかった」となりがちです。
プロジェクターとテレビで選び方は変わりますか
変わると思います。プロジェクターはカーテンを閉め切る前提で本体の排熱もあるため、空気を回す必要性が高めです。テレビで、かつカーテンを開けたまま見るなら、そこまで困らないかもしれません。同じ理由で、遮光カーテンに替えたときの話と合わせて考えると分かりやすいはずです。
この記事で紹介した商品/サービス
- 通販サイトでサーキュレーターをチェックする。対応畳数の表記は別の通販サイトの商品ページのほうが揃っていることが多い
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