ベッドに寝転がったままスマホで映画を一本見終えて、起き上がった瞬間に首の後ろが固まっているのに気づいた。最初はたまたま寝相が悪かっただけだと思っていたのだけれど、それが週に三回、四回と続くようになって、さすがに視聴の姿勢そのものを疑い始めた。作品が悪いわけでも、見る時間が長すぎるわけでもなく、単純にスマホを持つ手の位置と目線の高さが噛み合っていなかった、というのが結論だった。
手っ取り早い解決策として、枕元に置ける角度調整つきのスタンドを一つ用意した。実際に探すときはタブレットスタンドの一覧から、アームの長さと固定方法だけを見比べて決めた。値段よりも、寝た状態の目線まで画面が下りてくるかどうかのほうが重要だった。
痛くなっていたのは首ではなく腕の位置だった
スタンドを使い始めて分かったのは、そもそも痛みの出発点が首ではなかったということだ。仰向けでスマホを持つと、腕を胸の上に立てるような姿勢になる。その腕がだんだん重くなってくるので、無意識に肘を体に寄せて、画面を顔に近づける。すると今度は顎が引けて、首の後ろが伸びきったまま固定される。この一連の流れが一時間も続けば、翌朝に痛みが残るのも当然だった。
スタンドに任せてしまえば腕は完全に下ろせるので、この連鎖が起きない。画面の位置は最初に決めた高さから動かないし、途中で持ち替える必要もない。姿勢を意識して直そうとするよりも、手に持たなくて済む状態を作るほうがずっと確実だったと思う。
置き場所を決めるときに見ていた三つの点
- 画面の中心が、枕に頭を乗せたときの目線とほぼ同じ高さに来るか
- 寝返りを打ったときに肩や腕がぶつからない位置に土台を置けるか
- 充電ケーブルを挿したまま角度を変えても、コードが引っ張られないか
三つ目は見落としがちで、最初に置いた位置ではケーブルが下向きに折れる形になってしまい、数日で挿し込み口がゆるくなりかけた。土台の向きを九十度変えるだけで解決したので大した問題ではないけれど、毎晩使うものなので、ケーブルの取り回しまで含めて置き場所を決めたほうがいい。
もう一つ副次的に良かったのが、画面が固定されたことで寝落ちしても端末が顔に落ちてこなくなった点だ。以前は眠りかけた拍子にスマホを鼻の上に落とすということが月に何度かあって、そのたびに完全に目が覚めてしまっていた。今はそれがないぶん、眠くなったらそのまま眠れる。
ちなみに音のほうは、寝る前の時間帯だと家族に気を使って小さくしがちで、そうすると台詞が聞き取れず結局身を乗り出すことになる。これも姿勢が崩れる原因だったので、イヤホンを併用するようにした。通勤中に音声だけで視聴するようになった話で使っているものをそのまま流用している。
結局、環境を整えるといっても大掛かりなことはしていない。画面を手放して、高さを合わせて、コードの向きを直しただけだ。それでも首の痛みは出なくなったし、寝る前に一本見ることへの心理的なハードルも下がった。同じように外泊先でも似た工夫をしていて、その内容はホテルでVODを見るときの持ち物のほうにまとめてある。
この記事で紹介した商品
本記事にはアフィリエイト広告を含みます。


コメント