テレビ内蔵スピーカーの音なんて、正直どれも大差ないだろうと思っていた。その考えが甘かったと気づかされたのが、サウンドバーを導入した日だった。
セリフの聞き取りやすさが劇的に改善した
内蔵スピーカーだと小さな音のセリフが聞き取りにくく、字幕なしでは厳しい場面が多かったのだが、サウンドバーにしてからは声がクリアに聞こえるようになった。導入したのは実売2万円台の2.1chモデルで、専用サブウーファーが低音を担当してくれるおかげで、爆発音や足音の迫力もはっきり変わった。深夜はワイヤレスイヤホンと併用して、時間帯によって使い分けている。人の声の帯域だけを持ち上げるモードが搭載されていて、ボリュームを上げなくても会話がはっきり聞こえるのも気に入っている。
設置は思ったより簡単だった
配線が面倒そうで後回しにしていたが、HDMI一本つなぐだけで完結するモデルを選んだので、設置は10分もかからなかった。テレビ側の設定でARCという機能をオンにするだけで、リモコン一つでテレビとサウンドバーの音量を同時に操作できるようになったのも地味にありがたい。棚の奥行きが狭くても置けるコンパクトなサイズを選んだので、インテリアの邪魔にもならなかった。
映画のオープニングで流れる音楽の重なりが、内蔵スピーカーでは潰れて一枚岩のように聞こえていたのに対して、サウンドバー導入後は楽器の分離感まで感じ取れるようになった。同じ作品を見ているはずなのに、まったく違う体験になったのは正直驚いた。効果音のあるシーンでは、部屋の左右から音が回り込んでくる感覚まであり、映画館とまではいかなくてもかなり近い没入感がある。
値段も手頃なモデルから選べるので、テレビ本体を買い替えるより先に、まずサウンドバーを試してみる方がコストパフォーマンスは高いと今では思っている。もっと早く導入すればよかったというのが率直な感想だ。
Bluetooth接続でスマホの音楽を流せる機能もついていたので、VOD視聴以外の場面でも活躍している。休日の昼間に音楽を流しながら家事をすることも増え、想定していた用途以上に使い倒している状態だ。
唯一気になったのは、サブウーファーの置き場所によって低音の響き方がかなり変わることだ。床に直接置くと反響が強すぎたので、少し高さのある台の上に移動させたところ、ちょうどいいバランスに落ち着いた。設置場所の微調整も含めて楽しめる製品だと思う。
もう一つ良かったのは、音量の絶対値を上げなくても迫力を感じられるようになったことだ。集合住宅に住んでいるので夜間の大音量は気を遣うのだが、サウンドバーの立体感のある音作りのおかげで、控えめな音量でも十分に映画館に近い雰囲気を味わえるようになった。ご近所を気にせず映画を楽しめるようになったのは地味に大きな変化だった。
スピーカーの配置は部屋の形で試行錯誤した
最初は適当に置いていましたが、部屋の形に合わせて角度を微調整しただけで音の広がり方がかなり変わりました。設置後も焦らず位置を調整してみる価値はあると思います。


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