積みっぱなしの作品が50本を超えたあたりで、さすがにこれはまずいと思った。見たい気持ちはあるのに時間が足りず、ウォッチリストだけがどんどん伸びていく。そこで思い切って倍速視聴機能を本格的に使いこなす練習をしてみることにした。
1.25倍から始めると違和感が少ない
いきなり2倍速にすると内容が頭に入らず数分で挫折した。そこで1.25倍から少しずつ慣らしていくと、セリフの聞き取りにも支障がなく、違和感なく視聴のテンポだけが上がっていく感覚があった。1週間ほど続けると1.5倍でも普通に内容を追えるようになり、消化できる本数がはっきり増えた。人の脳は意外と速さに慣れるものだと実感した。
ただし作品によっては1.5倍でも早口に感じることがあり、そのあたりの調整は毎回細かく行っている。声優のテンポが速いアニメと、間を大事にする実写ドラマとでは、心地よく感じる倍速の上限がまるで違うことにも気づいた。
会話中心の作品は等速に戻す
情報量の多いドキュメンタリーや、間の取り方が演出として重要なヒューマンドラマは、倍速だと台無しになる。逆にバラエティのロケコーナーや説明が長いリアリティ番組は倍速との相性が良く、テンポよく本筋だけを追える。全部を一律で倍速にするのではなく、作品のジャンルごとに切り替えるのがちょうどいいバランスだと分かった。
特に法廷ドラマやミステリーは、伏線となる細かい表情の変化を見逃すと後半で置いていかれるので、意識的に等速に戻すようにしている。逆に料理番組や旅番組のロケパートは1.5倍でも情報がしっかり頭に入ってくる。
結果として積読リストが半分近く減った
1ヶ月ほど試した結果、積みっぱなしだった作品リストは半分近くまで消化できた。特に効果が大きかったのは、見始めるハードルが高かった長尺のドキュメンタリーシリーズを等速のまま朝の準備中に少しずつ見て、逆に軽めのバラエティは倍速で一気に消化するという組み合わせだった。
倍速視聴は万能ではないが、使いどころさえ間違えなければ「積みっぱなし」の罪悪感を減らしてくれる便利な機能だと今は思っている。何より、見たかった作品を実際に見終えられたという達成感が大きい。この習慣は今後も続けていくつもりだ。
倍速表示の数値だけでなく、字幕のスピードも一緒に調整できる設定があることに後から気づいた。字幕を追う速さと音声のテンポがずれると余計に疲れることが分かったので、今は字幕と音声速度を連動させる設定にしている。おかげで長時間視聴しても以前ほど目が疲れなくなった。
周りの友人にこの話をすると「倍速で見るなんて作品に失礼だ」と言われることもあるが、積んだまま結局見ないより、多少テンポを変えてでも見終える方が自分には合っていた。作品との向き合い方は人それぞれでいいと思っている。
今では新しい作品を見始める前に、まずジャンルを確認して倍速で見るか等速で見るかを決めるようになった。事前に方針を決めておくだけで、視聴中に「これは倍速でいいのか」と迷う場面もなくなり、結果的により多くの作品と向き合える時間が生まれている。


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