スポーツ観戦向けVODの選び方|ライブ配信を安定させる条件

映画やドラマではなく、スポーツ中継を見る目的で動画配信を検討する人が増えている印象があります。自分も好きな競技の試合を見たくて一通り調べたのですが、映画やドラマを選ぶときとは確認する順番がまるで違いました。いちばん効いたのは「どのサービスが何を配信しているか」より前に、途切れずに見られる環境かどうかを先に押さえることでした。

スポーツを見る目的で調べたサービスと、先に確かめたい条件を並べておきます。

  • ABEMAプレミアム:格闘技・ニュース速報・オリジナル番組に強い動画配信サービス
  • WOWOWオンデマンド:地上波にない大会もノーカットで届ける動画配信サービス
  • スカパー!:サッカーや野球などをテレビの衛星放送で見る形のサービス(配信アプリとは別契約)

ライブ配信を安定させる条件を先にまとめると

試合中に映像が止まらないようにするために、実際に効いたことを先に四つ挙げておきます。それぞれの理由は後半の「ライブ配信が止まる原因と、止めないための条件」で詳しく書いています。

  • テレビや再生機器は、できれば無線ではなくLANケーブルでつなぐ
  • 試合の時間帯に、家の中のほかの端末で大きな動画やダウンロードを動かさない
  • 画質は「自動」か一段低めに固定して、映像の荒さより途切れないことを優先する
  • キックオフや試合開始の少し前に一度再生して、止まらないかを試しておく

確認する順番を間違えると失敗する

先に配信内容から調べると、契約してから「映るけど止まる」で困ることになります。次の順番で見ていくのが結局いちばん早かったです。

  • その競技・リーグがライブ配信に対応しているか(見逃し配信のみのことがある)
  • 自宅の回線で、試合時間帯に安定して再生できるか
  • 見たい大会が、シーズンを通して同じサービスで配信されるか
  • 見逃したときに、どのくらいの期間さかのぼれるか
  • 大会期間だけ契約して解約する使い方が許されているか

ライブ配信と見逃し配信は別物と考えたほうがいい

「スポーツも見られる」と書かれていても、リアルタイムのライブ配信に対応しているのか、後日の見逃し配信のみなのかで使い勝手はまったく変わります。試合をリアルタイムで応援したい人は、ライブ配信対応かどうかを最優先で確認したほうがいいです。

見逃し配信だけでも足りる人

結果を知ってから落ち着いて見たい人、試合時間に家にいないことが多い人は、むしろ見逃し配信のほうが向いています。自分もリーグ戦は見逃しで追い、決勝だけライブで見る、という分け方に落ち着きました。

ライブでないと意味がない人

逆に、結果を先に知ってしまうと見る気がなくなるタイプなら、ライブ配信の有無が契約の可否をそのまま決めます。会員制交流サイトを開けば結果が目に入ってしまう時代なので、ここは妥協しないほうがいいと思います。

自宅のテレビでスポーツ中継を見ているところ

競技・リーグごとに配信元が分かれがち

サッカー、野球、格闘技など、競技によって独占的な配信契約が結ばれていることが多く、ひとつのサービスで全部をカバーするのは難しいのが正直なところです。応援しているチームやリーグがどのサービスで配信されるかは、契約前に必ず確認しておく必要があります。

さらに厄介なのが、配信権がシーズンごとに移ることです。去年と同じサービスで見られる保証はないので、年単位の契約を選ぶ前に、その年の配信予定を確認しておくほうが安全でした。

ライブ配信が止まる原因と、止めないための条件

ドラマや映画と違って、スポーツ中継は再生の遅延や途切れがそのまま観戦体験の質に直結します。ここがいちばん差の出るところなので、順に見ていきます。

混む時間帯に重なる

試合の時間帯は、同じ回線を使う世帯が動画を見ている時間帯と重なりがちです。昼間は何ともないのに夜の試合だけ止まる、という場合はこれを疑いました。同じ作品を昼と夜で再生して比べると切り分けられます。

無線が弱い

回線そのものではなく、宅内の無線で落ちていることがあります。テレビがルーターから遠い、あいだに壁がある、といった条件だと、回線速度の数字が出ていても実際の再生は不安定でした。試合の日だけ有線でつなぐ、という運用に変えてから安定しています。

端末側が追いついていない

古いストリーミング端末やテレビ内蔵アプリだと、通信は足りていても処理が追いつかず、画質が落ちたり音がずれたりします。同じ回線でスマホだと問題なく映るなら、端末側を疑ったほうが早いです。

画質設定が高すぎる

最高画質に固定していると、回線が少し細くなっただけで止まります。スポーツは動きが速いぶんデータ量も増えるので、止まるくらいなら一段下げて途切れさせないほうが観戦には向いていました。

試合前に確かめておくこと

  • キックオフの30分前に一度再生して、止まらないか見ておく
  • 同じ回線で大きな更新やバックアップが走っていないか確認する
  • 画質を自動ではなく、一段下げた固定にしておく
  • 止まったときにすぐ切り替えられるよう、別端末でも同じ試合を開けるようにしておく
  • どうしても落とせない試合は、あらかじめ有線につないでおく

有線に戻したときに何がどう変わったかは、4K再生の途切れが直らず無線から有線に戻した判断のほうに詳しく書きました。

格闘技やニュース速報ならABEMAが強い

実際に調べてみて分かったのは、格闘技の大型大会やニュースの生中継に関してはABEMAプレミアムが強いということでした。無料放送だけでもかなり見られますが、広告なしで見逃し配信までフルで楽しみたいならプレミアム会員が候補になります。

テニスやモータースポーツ中心ならWOWOWオンデマンド

格闘技やニュース速報系はABEMAが強い一方、テニスの四大大会やモータースポーツをしっかり追いたい場合は、WOWOWオンデマンドも候補に入ります。地上波やBSで中継されない大会まで見られるのが特徴で、大きな大会が続く時期だけ契約して観戦に集中する、という使い方をしている人も見かけます。

テレビの衛星放送で見るという選択肢

ここまでは配信サービスの話だったが、中継の多いリーグをテレビで安定して見たいなら、スカパー!のような衛星放送も候補に入ります。回線ではなく電波で受けるので、夜に回線が混んで映像が止まるという悩みとは別の話になります。そのかわり、アンテナを立てられるかどうかや、手持ちのテレビやレコーダーで受けられるかを先に確かめる必要があります。

わたし自身はまだ契約していないので、使い勝手までは書けません。見たい競技がどのチャンネルで中継されるか、契約の単位がどうなっているかは時期で変わるので、申し込む前に公式の案内で確かめてください。スマホやパソコンで見られる配信版は別のサービスとして扱われるため、テレビで見たいのか、外でも見たいのかを先に決めておくと選びやすくなります。

ハイライトで追う選択肢もある

ハイライトやダイジェストだけを短時間で見返せる機能があるサービスだと、リアルタイムで見逃した試合も効率よく追いかけられます。フル観戦派だけでなく、隙間時間で結果だけ押さえたい人にとっても、この機能の有無は選ぶ基準になります。全試合をライブで追うのは現実的に無理があるので、自分はここを重く見るようになりました。

見逃し配信は何日さかのぼれるか

生で見られなかった日のために、さかのぼれる期間も確かめておくといいと思います。

見たい試合が配信サービスごとにバラバラで、結局どれを契約すればいいのか分からない。スポーツ観戦目当てでVODを選ぶ人なら、一度はこの悩みにぶつかったことがあるはずです。自分も同じ壁にぶつかり、スポーツ観戦向けのサービスをあらためて比較することにしました。

配信している競技の種類がサービスごとに違う

以前調べたときと状況が変わっていて、今はサッカー中心のサービスと総合スポーツ中心のサービスとで得意分野がはっきり分かれていました。応援しているチームや競技に合わせて選ぶのが結局いちばん効率的です。海外リーグを中心に見たいのか、国内の試合を漏らさず追いたいのかによっても、向いているサービスがまったく違ってきます。

見逃し配信の対応期間も要チェック

リアルタイムで見られなかった試合を後から見返せるかどうかも、サービスによって対応期間が大きく違いました。仕事で観戦時間が不規則な人ほど、見逃し配信の充実度を重視して選んだほうがいいと感じています。数日で消えてしまうサービスもあれば、シーズン終了までアーカイブが残るサービスもあり、この差は思っていた以上に大きいものでした。

画質と遅延のバランスも見逃せない

生中継特有の遅延がどれくらいあるかも意外と重要で、SNSで速報が流れてから実際の映像が追いつくまでのタイムラグが大きいサービスだと、結果を先に知ってしまって興ざめすることがありました。逆にマルチアングル機能が充実しているサービスは、好きな選手を追いながら観戦できて満足度が高くなります。解説付きと実況のみを選べる作品もあり、静かに集中して見たい夜はそちらを選んでいます。

結局、月額料金の安さだけで選ぶと後悔しやすいというのが今回の結論です。応援している競技の配信有無、見逃し対応、遅延の少なさ、この三つを軸に比較してから契約するのが、遠回りに見えて一番早い選び方だと思います。

複数のサービスを短期契約で乗り換えながら使う方法も試してみました。シーズンオフの期間は解約して、シーズンが始まる直前にまた契約し直すことで、月額を無駄なく抑えられることに気づきました。年間を通してずっと契約し続けるより、観戦したい期間だけ集中して契約する方が結果的に得でした。

データ通信量にも気を配るようになりました。外出先でスマホから観戦することが多い人は、画質設定を自動から手動に切り替えて、通信量を抑えたモードで見る習慣をつけておくと、月末に慌てることが減ると思います。

今回いろいろ比較してみて感じたのは、スポーツ観戦向けのVODはエンタメ全般を扱うVODとはまったく別物として選ぶべきだということです。総合力ではなく、自分が本当に見たい試合を確実に高画質で見られるかどうか、その一点に絞って比較する方が、満足度の高い選択ができると思います。

比較を始める前は月額の安さばかり気にしていましたが、実際に使い倒してみると、多少高くても見逃し配信とマルチアングルが揃っているサービスの方が満足度は圧倒的に高かったです。安さだけを基準に選んでいたら、きっと今回のような発見はなかったと思います。

よくある疑問

大会の期間だけ契約してもいいのか

月単位で契約できるサービスなら、その使い方をしている人は珍しくありません。ただし解約の締め日と課金日の関係はサービスごとに違うので、加入した時点で解約手順まで確認しておくほうが安全です。

テレビとスマホで遅延は違うのか

体感では違いました。同じ試合を並べて再生すると、端末やアプリによって数秒ずれることがあります。結果が先に届いてしまうのが嫌なら、通知を切っておくほうが確実です。

複数の競技を追うには何契約必要か

競技をまたぐと、どうしても二つ以上になりがちです。全部を常時契約するより、シーズンに合わせて入れ替えるほうが無駄がありませんでした。契約の入れ替えを忘れないようにする工夫はVODの解約で後悔した5つの落とし穴のほうにまとめています。

ライブ配信が不安定になる根本が回線の場合、ネット回線の乗り換えまでに確かめた5つのことを先に見ておくと判断が早くなります。

この記事で紹介した商品/サービス

  • ABEMAプレミアム:格闘技・ニュース速報・オリジナル番組に強い動画配信サービス
  • WOWOWオンデマンド:地上波にない大会もノーカットで届ける動画配信サービス
  • スカパー!:サッカーや野球などをテレビの衛星放送で見る形のサービス(配信アプリとは別契約)

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