動画配信にどっぷり浸かってから、実家に帰るとつい地上波をつけてしまう瞬間があります。それで気づいたのですが、地上波には地上波なりの「楽さ」があって、その楽さは動画配信では再現しにくい種類のものでした。どちらが優れているかではなく、どういう日にどちらが楽なのかを整理しておきます。
地上波の楽さが勝つ日の条件と、その感覚に近い選択肢を先に置いておく。
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先に結論:どちらが楽かは日によって変わる
地上波のほうが楽な日
- 何を見たいか自分でも分かっていない。とりあえず音と映像が欲しい
- 家事や作業をしながら、画面を見たり見なかったりする
- 家族が何人かいて、全員の好みを揃えるのが面倒
- 決めることに疲れている日。選択肢を見たくない
動画配信のほうが楽な日
- 見たい作品がはっきりしている
- まとまった時間があって、途中で切られたくない
- 続きものを順番に追いたい
- 自分の時間に合わせて開始と終了を決めたい
地上波の「選ばなくていい楽さ」
動画配信は選択肢が多すぎて、逆に「今日は何を見よう」で悩む時間が発生しがちです。その点、地上波はつけた瞬間に何かが流れているので、受け身で見られる楽さがあります。この差は思っていたより大きいものでした。
決める作業そのものが要らない
一覧から選ぶという行為は、短いようで確実に体力を使います。仕事終わりに十五分ほど一覧をさまよって、結局何も見ずに閉じた日が何度もありました。地上波にはこの工程が存在しません。
途中から見ても成立する
番組の途中から入っても、それはそういうものとして見られます。動画配信で作品の中盤から再生することはまずないので、この気軽さは別物だと感じました。
自分が選ばないものが流れてくる
これは長所でも短所でもありますが、興味のないジャンルがたまたま流れてきて、思いがけず面白かった、ということが起きます。動画配信のおすすめ欄は自分の履歴に寄っていくので、範囲の外へは出にくいところがあります。

動画配信の「見たいものだけ見られる」強さ
逆に「絶対にこれが見たい」という目的がはっきりしているときは、動画配信の一択です。時間を自分で握れるかどうかが決定的に違います。
始まる時刻に生活を合わせなくていい
これがいちばん大きい差だと思っています。見たいものが二十二時からだという理由で、その前に風呂を済ませる、という段取りが要らなくなります。
途中で止めて、続きから戻れる
用事が入っても、そこで区切って翌日に回せます。生活の側を優先できるという意味で、こちらのほうが精神的に楽な場面は多いです。
続きものを一気に追える
週に一話ずつ待つ形式に戻れなくなった、というのは正直あります。ただし一気に見られることが必ずしも良いとは限らないので、そこは別の記事に書きました。
疲れ方の種類が違う
使い分けるようになって気づいたのは、二つで疲れる場所が違うということでした。動画配信は「決める疲れ」がたまり、地上波は「見たくないものを見る疲れ」がたまります。その日にどちらの余力が残っているかで選ぶと、だいたい外しません。
配信に寄せてから不便に感じたこと
使い分けに落ち着くまでに、配信だけで過ごしてみた時期もありました。そのとき不便だったことを挙げておきます。どちらが良いかではなく、片方に寄せると何が抜けるかという話です。
- 天気や交通の情報を、わざわざ自分で調べに行く必要が出た
- 家族との会話に出てくる番組の話題が分からなくなった
- ながら見をしようとすると、結局作品を選ぶところから始まる
- 誰かが来たときに、とりあえず何か流しておく、ができない
逆に、地上波だけで過ごしてみた週もありました。こちらは見たい作品が放送されない日がただ過ぎていくのが窮屈で、三日ともちませんでした。両方を残しておくほうが、結局どちらの不満も出にくいというのが今の結論です。
使い分けとして落ち着いたルール
- 平日の夕方、手を動かしながらの時間は地上波
- 腰を据えて一本見ると決めた夜は動画配信
- 家族の人数が多い日は地上波。合意形成の手間が消える
- 天気が悪く予定もない日は、あえて地上波をつけっぱなしにする
- 見たい作品を思い出せない日は、無理に探さず地上波に逃げる
- どちらも気が乗らない日は、音だけ流して画面を消す
地上波の楽さと専門性、両方欲しいなら衛星放送という手も
実家で存在感を再認識したのがスカパー!でした。地上波と同じ「つけっぱなしで受け身に見られる」感覚を保ちつつ、専門チャンネルが充実しているので、地上波の楽さと動画配信の専門性のちょうど中間を取りたい人には合っていると思います。
録画機能があると中間の使い方ができる
ながら見の良さを保ちつつ見逃しを防ぎたいなら、録画機能の有無も効いてきます。リアルタイムで見られなかった番組を後から拾えるので、地上波と動画配信の中間的な使い方に落ち着きます。
見る作品が同じ系統に寄ってきたと感じたら、ジャンルの偏りを崩すやり方を試した記録も読んでみてください。
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よくある疑問
テレビを処分しても困らないか
困る場面は残ります。地震や大雨のときに、とりあえずつければ状況が分かるという点は、いまのところ地上波のほうが早いです。自分も一度は処分を検討しましたが、この一点だけで残すことにしました。
両方契約すると費用が二重にならないか
なります。なので配信のほうを何本も契約しない、という形で釣り合いを取っています。本数を絞る判断の基準はVODの解約で後悔した5つの落とし穴のほうにまとめました。
子どもがいる家庭ではどちらが向くか
見せる内容を管理したいなら配信のほうが制御しやすいです。一方で、決まった時間に終わるという区切りを作りたいなら地上波のほうが素直でした。目的によって逆になります。
配信のほうに寄せると決めたあとは、どのサービスを軸にするかという話になります。二社を突き合わせて見た差はNetflixとプライムビデオの違いにまとめました。
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