Fire TV Stickで後悔した5つのこと|置き場所と回線の確かめ方

テレビにつなぐだけでVODが見られるようになる棒状の端末を使いはじめて、そろそろ二年になる。買ってよかった家電を挙げろと言われれば今でも上位に入るし、買った直後の感想では良かった点ばかり書いた。ただ、二年も使えば「これは買う前に知っておきたかった」と思う場面も同じだけ出てくる。

この記事では、後悔した5つの点を先に書いてから、それでも外していない理由、向いていない家の条件、買う前に確かめておく3つのことまでまとめる。買い足すかどうか迷っている人は、ストリーミング端末の一覧を眺める前に、まず自宅の回線と置き場所を見たほうが早い。

  1. 結論:向いている家と、買っても持て余す家
  2. 二年使って後悔した5つの点
    1. 1. 回線の弱さがそのまま出る
    2. 2. テレビ背面に挿すと電波を拾いにくい
    3. 3. 電源をテレビのUSBから取ると不安定になることがある
    4. 4. リモコンの電池と行方不明
    5. 5. 見ないサービスのボタンが固定で並んでいる
  3. それでも外していない理由
  4. 買う前に確かめておく3つのこと
  5. 解像度で迷ったときの決め方
  6. 買ったあとに先にやっておくと楽な3つの設定
    1. 使わないサービスを並びから外す
    2. 自動再生とおすすめ動画の音を切る
    3. リモコンの電池を充電式に替える
  7. 導入した直後に良くなったこと
    1. 設定は本当にHDMIに挿すだけだった
    2. 複数のVODアプリを行き来する手間が減った
    3. テレビ本体のリモコンとの二刀流で困ったこと
    4. 子どもが使うときのプロフィール分けも簡単だった
    5. Wi-Fiの電波が弱い部屋での動作も試してみた
    6. 電源連動を切って必要なときだけ使う運用に落ち着いた
  8. 上位機種との違いはどこに出るか
    1. フルHDテレビなら正直HDモデルで十分
    2. 4Kテレビなら上位モデルの画質差がはっきりわかる
    3. リモコンの反応速度にも意外な差があった
    4. 買い替えで一番迷った電源周りの互換性
    5. ストレージ容量の少なさは意外な落とし穴だった
    6. 結局どちらを選ぶべきか、迷ったときの判断基準
  9. テレビの内蔵アプリと比べてどうか
    1. 起動速度はFire TV Stickに軍配
    2. 操作性と音声検索は世代差が出やすい
    3. コスパと配線のシンプルさで選ぶなら
    4. 結局リビングではスマートTV、寝室ではFire TV Stickという使い分けに落ち着いた
    5. 両方使うなら入力端子の数が先に効いてくる
    6. この記事で使っているもの
  10. よくある疑問
    1. テレビが古くても使えますか
    2. 持ち運んで出先でも使えますか
    3. いま使っているものが重くなってきたら買い替えるべきですか
  11. この記事で紹介した商品/サービス

結論:向いている家と、買っても持て余す家

買ってよかったと思いやすい家

  • テレビ自体にVODアプリが入っていない、または動作が重い
  • 契約している配信サービスが2つ以上ある
  • ルーターとテレビが同じ階にある
  • 家族それぞれが別の作品を見る

買っても持て余しやすい家

  • テレビがすでにネット接続対応で、動作にも不満がない
  • 見るのは1サービスだけで、しかも週に一度程度
  • ルーターが別の階や部屋の奥にある
  • テレビ背面のHDMI端子がすでに全部埋まっている
ルーターとテレビの位置関係を確認する場面

二年使って後悔した5つの点

1. 回線の弱さがそのまま出る

いちばん大きかったのがこれだ。端末を挿しただけで画質が上がるわけではなく、むしろテレビ内蔵のアプリより回線品質に正直だった。うちは最初、夜になると再生が止まる症状に悩まされて、原因を端末だと思い込んで一度買い替えまでしている。実際にはルーター側の問題だったので、端末を替えても何も変わらなかった。

2. テレビ背面に挿すと電波を拾いにくい

本体をテレビの裏に直挿しすると、テレビの金属とパネルに挟まれる形になる。うちの場合はここで受信が不安定になり、付属の延長アダプターを噛ませて本体をテレビの外側に逃がしたら落ち着いた。箱を開けた時点では何のための部品か分からず、しばらく袋に入れたままだった部品だ。

3. 電源をテレビのUSBから取ると不安定になることがある

配線を減らしたくてテレビのUSB端子から給電していた時期がある。見た目はすっきりするのだが、テレビの機種によってはUSBの供給が足りず、動作が重くなったり再起動がかかったりした。結局、付属のアダプターでコンセントから取る形に戻している。コンセントが一つ埋まるのは、置き場所を考えるうえで地味に効いてくる。

4. リモコンの電池と行方不明

専用リモコンが一本増えるということは、テレビのリモコンと合わせて二本を管理するということでもある。ソファの隙間に落ちる確率も二倍になった。電池切れの頻度も思ったより高く、ここは別途対策することになった。

5. 見ないサービスのボタンが固定で並んでいる

リモコンに配信サービスのショートカットボタンが印字されているが、そのうち自分が契約しているのは一つだけだった。押し間違えると契約していないサービスの案内画面に飛ぶ。慣れれば問題ないとはいえ、毎回避けて押す操作が二年続くとそれなりに気になる。

それでも外していない理由

不満を5つ並べたが、テレビから抜くつもりは今のところない。決め手は「入力を切り替えたら、どのサービスも同じ操作感で並んでいる」という一点に尽きる。テレビ内蔵のアプリは、サービスごとにリモコンの反応も画面の作りも違っていて、見たいものに辿り着くまでの手数がばらついていた。

もうひとつは、テレビより先に端末のほうが更新されることだ。テレビを買い替えなくても、数千円の端末を差し替えるだけで動作が新しくなる。複数のサービスを使い分けるルールを決めてからは、この「入り口が一か所にまとまっている」ことの価値がさらに上がった。

ホーム画面の並び順を設定し直すところ

買う前に確かめておく3つのこと

  • テレビにVODアプリが入っているか、その動作はどうか:すでに快適なら、端末を足しても体感は変わらない
  • ルーターからテレビまでの距離と障害物:壁一枚か、階をまたぐかで結果が変わる。ここが弱いと端末を買っても解決しない
  • HDMI端子の空きとコンセントの空き:端子が埋まっていればセレクターが追加で要る。電源も1口使う

この3つのうち1つでも引っかかるなら、端末を買う前にそちらを片付けたほうが満足度は高い。順番を間違えると、うちのように端末だけ買い替えて何も変わらないという遠回りをすることになる。

解像度で迷ったときの決め方

上位モデルにするか標準モデルにするかは、テレビ側の性能で決まる部分が大きい。テレビが4K表示に対応していないなら、上位モデルを選んでも表示できる情報量は変わらない。逆にテレビが対応しているなら、後から買い直すより最初から上位にしたほうが結果的に安く済む。

リモコンの電池を充電式に入れ替える様子

買ったあとに先にやっておくと楽な3つの設定

使わないサービスを並びから外す

初期状態のホーム画面は、契約していないサービスの宣伝も含めて横一列に並んでいる。並び順を自分で入れ替えて、使う2つを左端に寄せるだけで、リモコンを押す回数がはっきり減った。設定を触らないまま半年使っていた自分が言うのも何だが、最初の五分でやっておく価値がある。

自動再生とおすすめ動画の音を切る

ホーム画面でカーソルを止めると予告が鳴り出す仕様が、夜に使うには落ち着かなかった。ここは設定から切れる。同じ理由で、作品を選んでいる最中に音量を上下する手間もなくなった。

リモコンの電池を充電式に替える

後悔の4番目に挙げた電池の件は、結局これで落ち着いた。買い足しに行く手間がなくなっただけで、リモコンが二本ある煩わしさはかなり薄れる。この切り替えをしたときの話は別記事に書いた。

導入した直後に良くなったこと

後悔した点を先に書いたが、入れてよかったとはっきり感じた部分もある。

設定は本当にHDMIに挿すだけだった

専用アプリのダウンロードなど多少の手間は覚悟していたが、実際はテレビのHDMI端子に挿してWi-Fiに繋ぐだけで、主要なVODアプリがほぼ全部入った状態で使い始められた。難しい設定はほとんど要らなかった。

テレビに接続したストリーミング端末とリモコン

複数のVODアプリを行き来する手間が減った

実際に使っているのはFire TV Stick 4K Plusで、リモコンのボタンを押すだけで各VODアプリに切り替えられる。テレビ本体のリモコンより反応が速く、動作のもたつきがないのも満足しているところだ。

テレビ本体のリモコンとの二刀流で困ったこと

導入当初は、テレビ本体のリモコンとFire TV Stickのリモコンの2つを使い分ける必要があり、どちらで電源を切ればいいのか毎回迷っていた。設定でHDMI連動機能をオンにしてからは、Fire TV Stickのリモコン1つでテレビの電源操作までまとめて済むようになり、リモコンが1つで足りる快適さに気づいた。

子どもが使うときのプロフィール分けも簡単だった

各VODアプリ側でプロフィールを分けておけば、子どもが使うときに視聴履歴やおすすめ作品が混ざらずに済む。Fire TV Stick自体の設定というより各アプリ側の機能だが、大画面で子ども向けの作品を見せる機会が増えたので、あわせて設定しておいてよかった。

Wi-Fiの電波が弱い部屋での動作も試してみた

寝室がルーターから離れていて電波が弱いのではと心配していたが、実際に設置してみると再生が止まるようなことはほとんどなかった。画質を自動で調整する機能のおかげか、電波状況が多少悪くても再生自体は途切れず、画質が一時的に落ちる程度で済んでいる。心配な場合は、設置前にスマホで電波の強さを確かめておくと目安になる。

電源連動を切って必要なときだけ使う運用に落ち着いた

導入した頃はテレビの電源と連動させていたが、電源を入れるたびに自動で起動するのが逆に煩わしく感じる場面もあった。今は電源連動をオフにして、リモコンのボタン一つで手動で起動する使い方に落ち着いている。ちょっとした手間だが、意図せず起動してしまう誤操作が減り、結果的に快適に使えている。

上位機種との違いはどこに出るか

同じ名前でも世代や上位版があるので、比べたときに実際に差が出た点をまとめておく。

フルHDテレビなら正直HDモデルで十分

テレビ自体が4K非対応なら、4Kモデルの恩恵はほぼ受けられない。Fire TV Stick HDでも主要VODアプリの動作は快適で、価格差を考えると割安に感じた。

テレビに接続したストリーミング端末

4Kテレビなら上位モデルの画質差がはっきりわかる

一方で4K対応テレビにFire TV Stick 4K Maxを繋いだところ、映像の解像感と動作の軽さがはっきり上だった。せっかくの4Kテレビなら、上位モデルを選んだほうが満足度は高いと思う。

リモコンの反応速度にも意外な差があった

画質だけでなく、リモコン操作の反応にも体感できる差があった。HDモデルはアプリの切り替えで一瞬もたつく場面があったが、4K Maxはメニュー操作からアプリの起動までの遅れがほとんどなく、迷わず次の作品にたどり着ける。VODアプリを日常的に行き来する人ほど、この差は無視できないと感じた。

買い替えで一番迷った電源周りの互換性

4K Maxは消費電力がやや高いため、テレビのUSB端子からの給電だと動作が不安定になることがあった。付属の電源アダプターをコンセントに直接挿す形にしてからは安定して動くようになったので、買う前に給電の方法も確かめておくと余計なトラブルを避けられる。

ストレージ容量の少なさは意外な落とし穴だった

どちらのモデルも本体の保存容量がそこまで大きくなく、複数のVODアプリを入れているとすぐに空きが足りなくなった。使っていないアプリを定期的に消す、あるいは外部の保存装置に対応したモデルを選ぶといった対策をしておかないと、途中でアプリが更新できなくなるので注意したい。

結局どちらを選ぶべきか、迷ったときの判断基準

両方使ってみた結論として、リビングのメインテレビで長く使うなら4K Max、寝室やサブのテレビにとりあえず入れたいならHDモデル、という住み分けが自分には合っていた。価格差はそこまで大きくないので、少しでも4Kで見ることに興味があるなら上位モデルを選んでおいたほうが後悔は少ないと思う。

テレビの内蔵アプリと比べてどうか

テレビ側にも同じような機能が入っている場合、そもそも要るのかという話になる。

起動速度はFire TV Stickに軍配

Fire TV Stickはアプリの起動やホーム画面への切り替えが軽快で、スマートTV内蔵アプリのもっさりした動きと比べると体感差がはっきりあった。特に電源を入れてから最初の画面が出るまでの数秒が、待たされる感覚として積み重なっていく。実際に計ってみると、内蔵アプリの起動に10秒近くかかる場面でも、Fire TV Stickなら3〜4秒で立ち上がることが多かった。

操作性と音声検索は世代差が出やすい

スマートTV本体は買い替えないと最新機能が入ってこないのに対し、Fire TV Stickは端末だけ交換すれば最新の操作性を維持できる。テレビ本体を長く使いたい人ほど、ストリーミングデバイスを別に用意しておくメリットが大きいと感じた。音声リモコンの精度も、世代の新しいFire TV Stickの方が明らかに高く、聞き取りミスが少なかった。

コスパと配線のシンプルさで選ぶなら

スマートTV内蔵アプリはリモコン一つで完結し、余計な配線が増えないのが利点だ。一方でFire TV Stickは数千円の追加投資で常に最新の使い勝手を手に入れられる。どちらも一長一短で、正直これは好みの問題も大きいと思う。発熱についても気になっていたが、長時間再生してもStick本体が熱くなりすぎることはなかった。

自分の場合は、普段使いはFire TV Stickの快適さを優先しつつ、配線を増やしたくない寝室のテレビだけは内蔵アプリのままにしている。すべてを同じ環境で揃える必要はなく、部屋ごとに使い分けるのが一番しっくりきた。

画質に関してはほぼ差を感じなかった。どちらも4K HDRに対応した機種を使っているので、映像の綺麗さそのものはほぼ横並びで、体感差が出るのはむしろ操作のレスポンスやアプリの動作速度の部分だった。

リモコンの使い勝手も比較のポイントだった。スマートTV純正リモコンはボタン数が多く多機能な一方、Fire TV Stickのリモコンはシンプルで、家族の誰が触ってもすぐ使えるという安心感がある。この差は、来客時にリモコンを渡すときにも地味に効いてくる部分だった。

結局のところ、どちらか一方が絶対的に優れているという話ではなく、テレビをどれくらいの頻度で買い替えるつもりか、配線をどこまで許容できるかという、それぞれの家庭の事情によって最適解が変わる話だと感じている。迷っている人は、まず数千円のFire TV Stickだけ試しに追加してみるのが、失敗の少ない選び方だと思う。

結局リビングではスマートTV、寝室ではFire TV Stickという使い分けに落ち着いた

両方使ってみた結果、常設のリビングにはスマートTV、気軽に持ち運びたい寝室にはFire TV Stick、という住み分けが自分には合っていた。

どちらを選んでも回線が細ければ結局止まるという話は無線ルーターを買い替えてから夜の再生が止まらなくなった変化に書いた。

両方使うなら入力端子の数が先に効いてくる

住み分けで落ち着いた、と書いたものの、実際に困ったのは端子の数だった。リビングのテレビはHDMIが二つしかなく、ゲーム機とレコーダーで埋まっている。そこにスティック型の端末を挿そうとすると、どれかを抜くことになる。抜き差しを繰り返すうちに端子側が緩んできて、接触が怪しくなったこともあった。

解決したのは切替器を一つ挟むという単純な方法だった。三つの機器を挿しっぱなしにできるので、抜き差しそのものがなくなる。選ぶときに見たのは、入力の数と、電源を別に取る必要があるかどうかの二点だけだった。自動で入力を切り替えるタイプは便利な反面、意図しない切り替わりが起きることもあるらしいので、手元で切り替えられるものを選んでいる。

この記事で使っているもの

よくある疑問

テレビが古くても使えますか

HDMI端子があれば表示自体はできる。ただし古いテレビほど端子の数が少なく、レコーダーやゲーム機と取り合いになりやすい。端子が足りない場合は切替器を足すことになるので、そのぶんの費用と配線も見ておいたほうがいい。

持ち運んで出先でも使えますか

物理的には小さいので持ち運べるが、出先のテレビのHDMI端子が使える状態かどうかと、その場の回線につなげるかどうかで決まる。使えると決めつけて持って行くと、当日になって詰むことがある。

いま使っているものが重くなってきたら買い替えるべきですか

まず回線と設置位置を疑ったほうがいい。うちが遠回りしたのはまさにここで、端末を替える前に電波の届き方を確認していれば一台ぶん節約できた。それでも改善しないなら、そのときに買い替えを考えれば遅くない。

この記事で紹介した商品/サービス

本記事にはアフィリエイト広告を含みます。

コメント

タイトルとURLをコピーしました