無線ルーターを新しくして、夜の再生停止は消えた。ところが、高画質の作品だけは一分に満たない間隔で画質が上下する状態が残った。止まりはしないが、細部がぼやけて、数秒すると戻る。これが気になり出すと内容が入ってこない。
最終的に、テレビだけ有線でつなぎ直した。結論としてはこれで解決したのだが、そこに至るまでにいくつか試している。薄型のLANケーブルを一本用意するだけで済む話だったので、先に書いておく。
無線のまま試したこと
まず周波数帯を変えた。混雑しにくい帯域に固定すると、確かに一時的に安定した。ただ、この帯域は壁を越えるのが苦手で、ルーターとテレビのあいだに壁が二枚ある我が家では電波が弱い。安定と引き換えに最大速度が落ちて、結局は高画質を維持できなかった。
中継機も試した。廊下のコンセントに挿すタイプで、電波の届き方は改善した。ただ、中継すると経路が一段増えるぶん遅延が乗る。動画では致命的ではないものの、画質の上下は完全には消えなかった。
もう一つ試したのが、テレビの位置を変えることだった。これは家具の配置の都合で二十センチしか動かせず、効果はなかった。

有線に戻した結果
ケーブルを引いた翌日から、画質の上下が一度も起きていない。再生開始までの時間も短くなり、早送りしたあとの復帰も速い。無線で粘っていた三週間は何だったのかという気持ちになった。
抵抗があったのは見た目の問題だけだった。廊下を横切るケーブルが目に入るのが嫌で避けていた。実際には、幅の狭い平型のケーブルを使えば、巾木の上を這わせて留め具で固定できる。作業は三十分ほどで、離れて見るとほとんど気づかない。
ケーブルを選ぶときに見た点
- 長さは実測より二メートル長めにする(角を回るぶんが必要)
- 平型かどうか(巾木の上を通すなら平型が扱いやすい)
- 規格は家の回線速度に見合ったもので十分
規格については、上位のものを選んでも家の回線速度を超えることはないので、必要以上に高いものを選ぶ意味は薄い。むしろ上位規格のケーブルは太くて硬いことがあり、狭いところを通すときに扱いにくかった。
ちなみに、テレビ側に有線の差込口がない機種もある。うちの寝室のテレビがそれで、こちらは変換アダプタが必要だった。買う前に本体の背面を確認しておいたほうがいい。
全部を有線にする必要はなかった
有線にしたのはテレビ一台だけで、他の機器は無線のままにしている。むしろ、いちばん帯域を使う機器を無線から外したことで、他の機器の通信にも余裕ができた。同じ時間帯にスマートフォンで動画を見ても、以前のような詰まりが出ない。
環境を整える前に画質設定だけ上げても意味がないというのは画質にこだわるなら知っておきたいポイントで書いたとおりで、順番としては回線、機器、設定という並びになると思う。持ち出して見る場合は先にダウンロードしておく方法のほうが確実だ。
必要だったのは一本の平型ケーブルと三十分だけだった。無線を疑い続けた三週間より、はるかに安く済んでいる。
配線を直しても駄目なら、回線そのものを疑う
ここまで書いておいて何だが、有線にしても改善しない場合がある。うちは解決したが、家の中の配線を直しても駄目なら、原因は宅内ではなく契約している回線側にある。実際、集合住宅で夜だけ極端に遅くなるという話は周りでもよく聞く。宅内をいくら整えても、入ってくる速度が足りていなければ頭打ちになる。
ただ、回線の乗り換えは工事や解約金の話が絡むぶん腰が重い。私も一度検討したときは、契約期間の縛りが引っかかって見送った。そのとき条件を比べていて記憶に残っているのがDTI 光で、光回線とプロバイダがセットになった光コラボ型のサービスながら、最低利用期間と契約解除料が設定されていない。合わなければやめられるという点は、乗り換えを渋る理由の一つを消してくれる。口座振替に対応している点も、カードを増やしたくない人には現実的な選択肢だと思う。
とはいえ、順番としてはやはり宅内が先だ。ケーブル一本で済む話に回線の乗り換えを持ち出すのは大げさすぎるので、有線化を試して、それでも足りなければ契約を見直す、という順で考えるのがいいと思う。
この記事で紹介したサービス
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