時間帯によって見るジャンルを変えるようになった使い分け

見る作品を決められないのは、選択肢が多いからではなく、時間帯を無視して選んでいたからだった。同じ「面白そうな作品」でも、平日の夜10時に見るのと土曜の昼に見るのとでは、最後まで見られる確率がまるで違う。それに気づいてから、時間帯ごとに見るジャンルをあらかじめ割り当てるようにした。

きっかけは、寝る前に重い社会派ドラマを再生して、内容が頭に入らないまま巻き戻しを三回くり返した夜だった。作品が悪いわけではなく、単純にその時間の自分に集中力が残っていなかった。翌日の昼に同じ話を見直したら、あっさり最後まで見られた。

いまの割り当てはこの四つ

  • 朝の支度中:字幕を追わなくていいバラエティやドキュメンタリー。画面を見られない時間が多いので、音だけでも成立するものにしている。
  • 平日の夜:一話30分以内のコメディか、すでに何度も見た作品。集中力を必要としないものに寄せると、寝る時間が後ろにずれにくい。
  • 休日の昼:字幕の海外ドラマや社会派の作品。頭を使うものはこの枠に全部集めた。
  • 休日の夜:二時間超の映画。途中で止めなくていい時間が取れるのがここしかない。

厳密に守っているわけではないが、迷ったときの初期値があるだけで、一覧を眺める時間がはっきり短くなった。特に効いたのは平日の夜の枠で、ここに重い作品を入れないと決めただけで、翌朝の眠さがかなり変わった。以前は寝る直前まで続きが気になって再生を止められず、就寝が一時間近くずれる日が週に二、三回あった。

割り当てを決めてから困ったのは、家族と一緒に見る時間の扱いだった。自分の枠にはきれいに収まっていても、二人で見るとなると好みの重なる範囲は思ったより狭い。今は休日の夜だけを共有の枠として空けておき、そこには自分の割り当てを持ち込まないことにした。一人で見る時間と一緒に見る時間を分けたほうが、どちらも決めやすくなる。

割り当てを決めるときに失敗したこと

最初は時間帯を六つに分けて、もっと細かくジャンルを指定していた。これは一週間で破綻した。区分が細かいほど「今はどの枠だっけ」と考える手間が増えて、結局その判断自体が面倒になる。四つくらいまで減らして、しかも「音だけで成立するか」「集中力が要るか」という二つの軸だけで分けたら、迷わず運用できるようになった。

もう一つ失敗したのは、枠ごとに具体的な作品名まで決めてしまったことだ。その作品を見終わった時点で枠が空になり、また一から選び直すことになる。今はジャンルだけ決めて、作品は都度選ぶようにしている。ジャンルが決まっていれば候補が十本程度に絞れるので、そこから選ぶのは苦にならない。

結果として、月に見終わる作品数はほとんど変わっていない。変わったのは、途中で止まる作品が減ったことと、見終わったあとに「時間を無駄にした」と感じる回数が減ったことだ。同じ作品でも、合う時間帯に当てるだけで印象が変わるというのは、自分にとってはかなり意外な発見だった。

気分ごとに見たいものを整理したい場合は気分別にVODのプロフィールを分けたら、おすすめ欄が使い物になってきたが、限られた時間で本数を確保したい場合は倍速再生を使うようになったら、映画の見方が変わった実感も合わせて読んでみてほしい。

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