長い映画を見たあとに、首の後ろが張っていることが続いた。座り方が悪いのだろうと思って背もたれにクッションを足したが、変わらなかった。あるとき何気なく画面を見上げていることに気づいて、そこで初めて高さを疑った。
測るのに使ったのは、テープが自立してくれる型の道具だ。床から目までのように一人で測る場面が多いので、押さえていなくても伸びたまま止まるほうが早い。
- 目盛りが両面に入った5.5メートルの巻尺:両面に目盛りがあるので、壁際でも数字を読む向きに困らない(別の通販サイトの取り扱いページもあります)
巻尺を持ってきて測ったら、思っていた配置と実際がずいぶん違っていた。
測って分かった三つの数字
- ソファに座ったときの目の高さは、床から約百センチだった
- テレビの画面の中心は、床から約百二十センチにあった
- 画面までの距離は、思っていたより四十センチ近かった
つまり二十センチ見上げながら、想定より近い位置で見ていたことになる。テレビ台をもらい物で決めてしまったのが原因だった。台の高さを先に決めて、そこにテレビを載せて、後からソファを置いたので、順番が逆だった。

直したのは台のほうだった
最初はソファを買い替えることを考えた。座面が高いものにすれば目線が上がる。ただ、ソファは値段も置き場所も大きく変わるので、先に安いほうから試すことにした。
結果として、テレビ台を低いものに替えた。画面の中心が床から百五センチあたりに来て、目の高さとほぼ揃った。首の張りは二週間ほどで気にならなくなった。ソファはそのまま使っている。
距離のほうは動かさなかった
近すぎると分かったので離そうとしたが、部屋の形の都合でソファを下げられなかった。下げると通り道がふさがる。悩んだ末に、距離はそのままにした。
実際に暮らしてみると、距離が近いこと自体はそれほど困っていない。画面全体が視野に入りきらない感じはあるが、高さが合ってからはそれも気にならなくなった。首が痛くなっていた原因は距離ではなく角度だったということだと思う。
ただし、画面の大きさと距離の関係は作品によって印象が変わる。同じ作品を別の大きさで見比べたときの違いについては、小さい画面を足したときの使い分けのほうで触れている。
先に測っておくとよかった数字
同じことをこれからやる人がいるなら、家具を買う前にこの順で測るのがいいと思う。
- いつも座る場所に座って、床から目までの高さ
- その高さから引いた水平線が、壁のどこに当たるか
- その位置に画面の中心が来るには、台が何センチであればいいか
座る場所は、家族がいるなら全員ぶん測ったほうがいい。うちは自分の高さだけで決めてしまったので、背の低い家族には少し高いままになっている。完全に合わせるのは無理でも、誰の高さで決めたのかを分かっておくだけで、次に動かすときの判断が早い。
長く座って見る日が多いなら、速く見ることより姿勢のほうが効いてくる。見る速さについては倍速再生の線引きで書いたが、体の負担という意味ではこちらのほうが差が大きかった。
壁に掛けることも考えたが見送った
高さを自由に決められるという点では、壁に掛けるのがいちばんいい。実際に見積もりまで取った。見送った理由は三つある。
- 賃貸なので、壁に穴を開けるには許可が要る
- 一度決めた高さを後から変えにくい
- 配線が壁の中を通らないので、結局は見えるところに残る
二つ目が決め手になった。台なら気に入らなければ買い替えられるが、壁は開けた穴が残る。今回のように測ってから決めても、住む人が増えたり家具の配置が変わったりすれば、また合わなくなる可能性がある。動かせる余地を残しておきたかった。
低い台に替えて出てきた別の問題
いいことばかりではなかった。台が低くなったぶん、収納が減った。前の台には引き出しが二段あって、そこに配線まわりの小物を入れていた。新しい台は棚板が一枚だけなので、入りきらないものが出た。
入りきらないぶんは別の場所に移したが、テレビの近くに置いておきたいものだったので、取りに行く手間が増えた。高さを優先した結果として受け入れているが、買う前にこの点まで考えていたかというと、考えていなかった。台を選ぶときは、高さと一緒に何を収めるかも数えておいたほうがいい。
この記事で使っている道具
- 目盛りが両面に入った5.5メートルの巻尺:両面に目盛りがあるので、壁際でも数字を読む向きに困らない(別の通販サイトの取り扱いページもあります)
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