年末年始の休みに入ってから「何を見よう」と探し始めると、最初の二日は選ぶだけで終わってしまう。去年がまさにそうで、結局いつもの見慣れたシリーズを流して休みが明けた。今年は秋のうちに候補だけ決めておくことにして、その仕込み方をまとめておく。
先に結論:決めるのは作品ではなく候補の数
仕込みといっても、見る順番まで決める必要はない。やったのは次の三つだけだ。
- 見たい作品を五本から七本、メモに書き出す
- それぞれがどのサービスで見られるかを一行で添える
- 休み前の週末に、配信が終わりそうなものがないかだけ確かめる
順番を決めてしまうと、気分が乗らない日に予定を守れず、守れなかったこと自体が負担になる。候補を並べておいて、その日の気分で選ぶくらいがちょうどよかった。
候補を集める場所を一つに絞る
気になった作品は、思いついたときにスマホのメモに一行だけ足している。配信サービスのリスト機能に入れる手もあるが、サービスをまたぐと見失うので、自分は共通のメモに置く方式にした。秋の間にそこへたまった作品を、十二月に入る前に一度見直す。
見直すときは、公開から時間が経っていて気持ちが冷めた作品を外す。残すのは、いま聞いてもまだ見たいと思えるものだけだ。外すのに抵抗があるときは、「年明け以降に回す」という別のメモに移しておくと気が楽になる。
詰め込みすぎない数の決め方
休みが九日あっても、映画なら一日二本が現実的な上限で、ドラマのシリーズなら一つを一気見すると他に手が回らない。そこで、長いものを一つ、映画を三本、短い作品を数本、という配分を先に決めた。
長いものは一つだけにする
シーズンが複数あるシリーズを二つ並べると、どちらも途中で止まる。一つに絞って、終わったら次を選ぶ形にしたほうが満足感が残った。
予備を一つ入れておく
合わない作品に当たったときに切り上げる前提で、予備を一本入れておく。切り上げることに罪悪感を持たなくて済むので、結果的に休みを気持ちよく使える。
配信期間だけは休みの直前に確かめる
配信されている作品は入れ替わるので、秋に確かめた情報が十二月には変わっていることがある。そこで、休みに入る直前の週末に候補だけを開いて、まだ見られるかを確認する。見られなくなっていたら、同じ系統の別作品に差し替える。
この確認は十分もかからない。やっておかないと、見ようとした夜に配信が終わっていて気持ちが折れることがあるので、仕込みのなかでは一番省けない作業だと思っている。
よくある疑問
候補を決めても結局見ない作品が出ませんか
出る。ただ、見ない作品が出るのは普通のことで、候補の数を実際に見る数の倍くらいにしておけば困らない。大切なのは、探して時間を使い切らないことだ。
家族と見る作品はどう入れるか
家族が一緒に見る作品は、候補のなかで印を付けておいて、全員が揃う日に回す。一人で見る日とは分けておくと、選ぶ時間も短くなる。
年末までに候補が変わったらどうするか
変わって構わない。メモは書き換える前提のもので、休みの前日に見直せば十分だ。
関連して、見た作品を一行だけ記録する習慣も参考になるはずだ。
関連して、あらすじをどこまで読むか決めたときの勘所も参考になるはずだ。
仕込みというほど大げさなものではないが、休みの最初の二日を探す時間に使わずに済むだけで、年末年始の過ごし方はかなり変わった。まずは今夜、見たい作品を三本だけメモしてみるところから始められる。

