テレビの電源を入れてから配信アプリが開くまでに、一分近くかかるようになっていた。再生が始まってしまえば止まらないので、故障ではない。ただ、見ようと思ってから実際に見られるまでの一分が、思っていたより気持ちを削る。何度か「今日はいいか」となってテレビを消した。
原因を探そうとして、最初はいきなり機器を買い替えることを考えた。結果から言うと、買い替えずに済んだ。試す順番を決めてから当たったので、その順番を書いておく。
試した順番と、それぞれの結果
一 アプリをいったん終了してから開き直す
いちばん手軽なので最初にやった。効果はその場限りだった。開き直した直後は速くなるが、数日でまた元に戻る。根本の原因ではないが、急いでいるときの応急処置としてはいまも使っている。
二 使っていないアプリを消す
入れたまま一度も開いていないアプリが七つあった。全部消した。これは体感で少し変わった。ただ、消した直後は速く感じても、一週間経つと差が分からなくなる程度だった。効果がなかったとは言い切れないが、決め手ではなかった。
三 本体の電源を完全に切る
リモコンで消しているつもりでも、待機状態になっているだけのことが多い。電源プラグごと抜いて、一分置いてから挿し直した。これははっきり効いた。起動にかかる時間が半分ほどになった。ただし、これも一か月ほどで少しずつ戻る。
四 アプリと本体の更新を確認する
自動で更新されていると思い込んでいたが、本体のソフトウェアが一年近く古いままだった。更新したら起動時間がさらに縮んだ。ここでようやく、買い替えを考えなくてよさそうだと分かった。
五 回線側を疑う
起動が遅いのは機器のせいだと思い込んでいたが、アプリは開くときに通信をしている。つまり回線が細いと起動も遅くなる。うちの場合は以前に手を入れていて、無線ルーターを買い替えたときにこの部分は解消していた。もし回線側に心当たりがあるなら、機器をいじるより先にそちらを見たほうが早い。
この順番にした理由
手間が軽くて元に戻しやすいものから順に並べた。アプリを消すのは入れ直せばいいし、電源を抜くのも数分で済む。逆に、最初から機器を買い替えると、それが原因でなかったときに何も分からないまま出費だけが残る。
- 元に戻せる手から試す
- 一度にひとつだけ変える。まとめてやると何が効いたか分からない
- 変えたあとは数日おいてから判断する
- 買い替えは最後に置く
二つ目は失敗から学んだ。最初のころ、アプリを消すのと電源を抜くのを同じ日にやってしまって、どちらが効いたのか分からなくなった。一日にひとつだけにすると時間はかかるが、次に同じことが起きたときに迷わない。
いまも残っている遅さ
全部やっても、電源を入れてから見始めるまでに二十秒ほどはかかる。これは機器の世代なりの速さなのだろうと思っている。映像が途切れるほうが困るので、そちらを優先した経緯は有線に戻した判断のほうに書いた。起動の速さだけを求めて機器を買い替えるかどうかは、まだ決めていない。
別の機器で試すと切り分けが早い
途中から取り入れたのが、同じサービスをスマートフォンでも開いてみることだった。スマートフォンでも同じように遅ければ、原因はテレビ側ではなく回線かサービス側にある。すぐに開くなら、テレビ側の問題だと分かる。
この確認を最初にやっておけば、無駄に本体をいじらずに済んだと思う。一分あればできるので、順番としては本当はいちばん最初に置いたほうがいい。自分は三つ目まで進んでから気づいた。
遅いのが一つのアプリだけかどうか
もうひとつ、見落としていた確認がある。遅いのが特定のアプリだけなのか、どのアプリでも同じなのか、という点だ。うちは全部のアプリが遅かったので本体側の問題だと分かったが、一つだけ遅いならそのアプリを入れ直すのが早い。
入れ直すと、たいていの場合はログインからやり直しになる。それが面倒で先延ばしにしていたが、実際にやってみると五分ほどで終わった。面倒だと思っている作業ほど、実際の時間を測っておくと踏ん切りがつきやすい。


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