VOD用クッションで後悔した5つのこと|置き場所と失敗しないサイズ

休日にVODを何時間も見ていると、気づくと腰や首が痛くなっている。ソファの上で丸まった姿勢のまま長時間座っているのが原因だと分かってはいたのに、なかなか直せずにいた。そこで通販でリクライニングクッションを買ったのだが、正直に言うと「先に測っておけばよかった」と思ったことがいくつもある。買ってよかった部分より先に、後悔した側から書いておきたい。

この記事で触れているのは次の2つだ。

VOD用クッションで後悔した5つのこと

1. 展開したときの奥行きを測っていなかった

商品ページに載っていたのは畳んだ状態の寸法だった。届いて一番倒した角度にしてみたら、奥行きが1メートル近くまで伸びて、テレビとの間の通路が塞がった。飲み物を取りに行くたびにクッションをまたぐことになり、最初の一週間は正直うっとうしかった。買う前に測るべきだったのは、置き場所の幅ではなく「倒したときの奥行き」だった。

ソファに並べた花柄のクッション

2. 使っていない時間のほうが長いのに、畳めない

一日のうちVODを見ているのは長くても2〜3時間で、残りの時間はただの大きな物体になる。折り畳めるタイプではなかったので、部屋の隅に立てかけるしかない。来客のたびに寝室へ運ぶ作業が発生していて、これは完全に想定外だった。座り心地だけで選んで、しまい方を考えていなかったということだ。

3. カバーが外せるかどうかを確認しなかった

これが一番の失敗だと思っている。ポップコーンの油や飲み物のしずくは、気をつけていても落ちる。カバーが縫い付けられているタイプだったので、部分的に拭くしかなく、3か月ほどで座面の色が明らかに変わってきた。次に買うなら、カバーが外れて洗えることを最優先にする。

4. 床に直置きすると、結局は姿勢が崩れる

床置き型は腰への負担が減る一方で、視線が下がる。テレビ台の上に画面がある我が家では、床に座ると自然と顎が上がり、今度は首にきた。腰の痛みが首の痛みに移動しただけ、という時期が2週間ほどあった。ソファの座面に乗せて使うようにしてから、ようやく落ち着いている。クッションの座り心地より、画面と目の高さが合うかどうかのほうが効くというのは、買ってからでないと分からなかった。

5. ヘタるのが思ったより早い

毎日同じ場所に体重をかけるので、3か月を過ぎたあたりから座面の中央が沈んできた。中材を追加できる構造なら延命できたはずだが、そういう作りではなかった。長く使うつもりなら、中材を足せるか、へたったときにその部分だけ交換できるかを見ておいたほうがいい。

それでも手放していない理由

ここまで不満ばかり並べたが、腰の張りが軽くなったのは事実だ。以前は見終わったあと固まった体をほぐすところから動き出す必要があり、そのままダラダラしてしまうことが多かった。今は視聴後にすぐ次の用事へ移れる。角度を3段階で変えられるのも、映画は深く倒し、ドラマを1話だけ見るときは中間、作業しながらの「ながら見」は起こし気味、という具合に結局いちばん使っている機能になった。

画質や音には手をかけていたのに座り方は放置していた、というのが導入前の状態だった。以前プロジェクターで大画面視聴を始めて1回あたりの視聴時間が伸びたぶん、姿勢の負担も比例して増えていたわけで、順番としては先に座る場所を整えるべきだった。

買わないほうがいい人・買ってよかった人

向いていないのはこういう部屋

  • 倒したときの奥行き1メートルを確保できない、通路の細い部屋
  • 使わないときの置き場所(立てかけられる壁)が決まっていない
  • 画面が高い位置にあり、床に座ると見上げる形になる配置
  • 飲食しながら見ることが多いのに、洗えるカバーの製品を選ぶ気がない

向いているのはこういう見方をする人

  • 1本を通しで見ることが多く、1回の視聴が2時間を超える
  • ソファはあるが座面が浅く、背中が丸まりやすい
  • 在宅の作業時間が長く、VOD以外の場面でも使い回せる

実際、家族に使わせてみたら在宅ワークの日の評判がよく、稼働率は自分が見込んでいたより高かった。VOD専用と考えると割高に見えるが、日中も使うなら印象は変わる。

買う前に測っておく3つの数字

失敗を踏まえると、注文ボタンを押す前に測るべきなのは次の3つだった。どれもメジャーがあれば5分で終わる。

  • 最大に倒したときの奥行きと、そこからテレビまでに残る通路幅
  • 座ったときの目の高さと、画面の中心の高さの差(見上げる形になっていないか)
  • 使わないときに立てかける場所の幅と高さ

3つ目を測っておけば、そもそも折り畳めるタイプを選んでいたと思う。

リクライニング型が置けないときの別の手

通路の奥行きが取れない部屋なら、そもそも骨組みのあるリクライニング型ではなく、形が自由に変わるビーズクッション系のほうが収まりがいいかもしれない。壁際に寄せれば背もたれ、床に広げれば座面という使い方ができるので、置き場所の問題は起きにくい。専門店としてはMOGUストアがあり、クッションのほかにソファ型や枕も扱っている。

ただし自分はまだ試していないので、座り心地についてはここでは書かない。あくまで「倒したときの奥行きが取れなかった人が次に見る棚」として挙げておく。ビーズ系は逆に体が沈み込むぶん立ち上がりにくいという声もあるので、その点は実物を触れる機会があれば確かめたい。

クッションを買う前に試してよかったこと

後から気づいたのだが、お金をかける前にやれることが二つあった。一つは、テレビ台の下に厚めの本を挟んで画面の高さを5センチ上げてみること。これだけで見上げる角度が変わり、首の負担が減るかどうかが分かる。もう一つは、いま家にあるクッションを二枚重ねて腰の後ろに入れ、1時間だけ映画を見てみること。骨盤が立つ感覚が合わない人は、リクライニング型にしても同じところで痛くなる可能性が高い。

この二つを先にやっていれば、自分の場合は「床置き型は合わない」とすぐ分かったはずだ。1万円を超える買い物の前に、30分だけ実験してみる価値はある。

3か月使って残った結論

いま同じ状況に戻れるなら、選ぶ順番はこうする。まず画面と目の高さを合わせ、その高さで座れる形のものを探し、そのうえでカバーが洗えるかを見る。座り心地のレビューを読み込むのは最後でいい。レビューに書かれているのは「座った瞬間の感想」がほとんどで、置き場所やカバーの話はあまり出てこないからだ。実際に自分が困ったのは、全部そちら側だった。

友人が遊びに来たときにこれを見せたら興味を持たれ、後日似たタイプを買ったと連絡があった。ただ、その友人は先に部屋の写真を送ってきて置き場所を相談してきたので、たぶん自分より失敗していない。

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