エンドロールの後にもう一場面ある作品が、けっこうな頻度で存在する。問題はその作りではなく、それを毎回見逃していた自分のほうだった。本編が終わった瞬間に画面の隅から次の作品のサムネイルがせり上がってきて、目を離しているうちに別のタイトルが再生されている。後日、感想を検索して「あの追加シーンが」という一文を見つけて初めて、見ていなかったことに気づく。
同じことを三回くらい繰り返したところで、さすがに再生まわりの設定をひととおり見直した。
自動再生をオフにするだけでは足りなかった
最初にやったのは自動再生をオフにすることだった。これで本編終了後に勝手に次の作品へ飛ぶことはなくなる。ところが、それでも取りこぼしは完全には消えなかった。
調べてみると、サービスによっては「次のエピソードの自動再生」と「エンドロールのスキップ提案」が別々の設定項目になっている。前者だけ切っても、エンドロールが始まった数秒後に画面の端へ「スキップ」のボタンが出続ける。リモコンを持ったまま何気なく決定ボタンを押すと、そのボタンが反応する。実際、自分が見逃していた回のうち何回かは、自動再生ではなく自分の指が原因だった。
やっかいだったのは、その項目がテレビのアプリ内には見当たらないサービスがあったこと。アプリの設定画面を上から下まで探しても出てこず、パソコンのブラウザからアカウントページを開いたら、そこにだけ並んでいた。テレビ側だけを見て「この機能はない」と判断していたのが間違いだった。
プロフィールごとに設定が分かれていた
もうひとつ見落としていたのが、こうした設定の多くがアカウント単位ではなくプロフィール単位だという点だった。自分のプロフィールで切っても、家族と共有しているほうのプロフィールで再生すれば元のまま飛ぶ。休日にリビングで共有プロフィールのまま見ていて、また同じ現象に遭遇して気づいた。
使っているプロフィールぶんだけ同じ作業を繰り返す必要があって、正直めんどうではあった。ただ、一度やってしまえばそれきりなので、休日の十分程度で済む作業だと思えばそこまでの負担でもない。プロフィールの分け方そのものについては家族でプロフィールを設定したときの話にも書いた。
終わってから席を立つまでの数分が変わった
設定を直してからは、本編が終わってもエンドロールがそのまま最後まで流れる。追加の映像がある作品では当然それを見られるようになったが、予想していなかった変化もあった。何もない作品でも、エンドロールを眺めている数分のあいだに、見た内容が頭の中で整理される。すぐ次の作品に移らなくなったぶん、一本ごとの印象が残るようになった。
結果として、一日に見る本数はむしろ減った。ただ、内容を思い出せない作品が減ったので、こちらのほうが自分には合っている。似た方向の調整としては自動再生を切って「ながら見すぎ」に気づいた経緯も同じ流れの中にある。
見逃していたのは映像そのものというより、作品を終わらせる時間だったのかもしれない。設定画面を十分いじるだけで戻ってくるものがあるとは思っていなかった。


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