気づくと朝で、テレビがつけっぱなしになっている。しかも再生画面は、寝落ちした場所から三話も四話も先に進んでいる。これが週に二回も三回も続いた時期があって、さすがに何とかしようと思った。
困るのは電気代よりも、記憶が飛んだ区間をもう一度探し直す手間のほうだった。どこまで意識があったのか自分でも曖昧で、結局シーズンの頭のほうまで戻って見返すことになる。
まず自動再生を切り、次にタイマーを足した
最初にやったのは自動再生をオフにすることだった。これだけでも「次の話が勝手に始まる」現象は止まる。ただ、一話の途中で寝てしまう場合には効かない。エンドロールで止まってくれても、そこに至る前に落ちていれば意味がない。
そこで併用したのがスリープタイマーだ。サービス側のアプリに用意されている場合もあるし、なければテレビ本体の電源オフタイマー、あるいはスマートスピーカー側のタイマーでも代用できる。うちはテレビ本体の機能を使っている。設定画面の奥のほうにあって、存在自体を長く知らなかった。
何分に設定するかで印象が変わった
最初は三十分にしたが、これは短すぎた。まだ普通に起きている途中で切れてしまい、そのたびに設定し直すのが面倒で、結局タイマーを使わなくなった。
今は九十分にしている。映画一本分にはやや足りないが、寝落ちする日はたいてい四十分から一時間のあいだに落ちているので、実用上はこれで足りる。逆にちゃんと最後まで見たい日は、始める前に一度だけタイマーを延ばす。手間としては数秒だ。
タイマーより効いた副次的な変化
意外だったのは、タイマーを入れる操作そのものが区切りになったことだった。「今日はここまで」と決めてから見始めるので、だらだらと次を選び続ける流れが自然に止まる。設定した時間が来る前に、自分から消す日も増えた。
あわせて画面の明るさを一段下げたことも効いている気がする。明るいまま暗い部屋で見ていた頃は、眠気が来ているのに目だけが冴えているような妙な状態になりがちだった。
寝落ち自体をなくせたわけではない。ただ、寝落ちしたときの被害が小さくなった。翌朝つけっぱなしのテレビを見てうんざりすることはなくなったし、どこまで見たかを探し直す時間もほぼ消えた。根本的な解決ではないが、対処としてはこれで十分だと思っている。
家族がいる場合は少しややこしい
一人で見ているときは何の問題もないのだが、家族が同じ部屋にいる日は勝手が違った。自分が先に寝落ちしてタイマーで消えると、まだ見ている側からすれば理不尽な話になる。何度か文句を言われて、途中からは「今日はタイマー入れる」と一言かけてから設定するようにした。
逆に、二人とも寝落ちする前提の日はむしろ都合がよかった。どちらかが起きて消す役をやらなくて済むので、そのまま朝を迎えても被害がない。導入してみるまでは自分専用の機能だと思っていたが、実際には同居している人ほど効き目が分かりやすいのかもしれない。
なお、機種によってはタイマーで電源が切れても、接続している再生機器のほうは動き続けることがある。うちがそうで、テレビだけ消えて外付けの機器が再生を続けていた時期があった。消えているように見えて実は進んでいる、という状態がいちばん厄介なので、導入直後に一度は翌朝の再生位置を確認しておいたほうがいい。


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