単品レンタルに課金するか迷ったときに使っているものさし

見放題の対象になっていない作品を見つけると、たいてい数百円の単品レンタルのボタンが並んでいる。以前はそこで反射的に押していて、月末に明細を見て「今月これだけ払っていたのか」と驚くことが何度かあった。一回あたり四百円前後でも、月に五回、六回と重なれば、契約している見放題サービスの月額をあっさり超えてしまう。

かといって一律に禁止すると、見たかった作品を見られないまま配信が終わることもある。それはそれで後悔が残るので、押すか押さないかをその場で決められる基準がほしかった。ここ数か月かけて、ようやく自分の中で落ち着いた考え方がある。

押していいと判断している三つの条件

  • 見放題に降りてくる見込みが薄い作品(公開から日が浅い新作や、配信権が短期のもの)
  • その週のうちに、腰を据えて見る時間を確保できている
  • 見終わったあとに誰かと話す予定がある、もしくは感想を書き留める先がある

逆に、この三つのどれかが欠けているときは、いったんウォッチリストに放り込んで放置する。放置してみると、二週間後には自分がその作品をまったく思い出していないことのほうが多い。その程度の熱量だったということで、払わずに済んだと考えるようにしている。

迷いが減ってから変わったこと

基準を決めてから、レンタルの回数は月に一、二回まで落ちた。ただ、金額が減ったこと以上に助かったのは、「押すかどうか」を毎回考え込まなくてよくなったことのほうだ。以前は作品ページを開いたまま数分固まっていることがあったが、今は条件に当てはまるかどうかを頭の中で確認するだけなので、十秒もかからない。

もう一つ効いたのは、支払う前に視聴期限を確認する癖がついたことだ。単品レンタルは再生を始めてから四十八時間というものが多く、再生前なら三十日ほど猶予があるのが一般的だった。これを知らないまま支払って一週間放置し、結局見ないうちに期限を迎えたことが過去にある。今は「今週見る時間があるか」を条件に組み込んでいるので、その手の取りこぼしはなくなった。

見放題サービスを複数契約している人ほど、単品レンタルは軽い出費に見えてしまう。実際には毎月の固定費に上乗せされる性質のものなので、複数のVODを使い分けるルールを決めた話と合わせて、月にいくらまでなら許すのかを先に決めておくと管理しやすい。作品を積んでしまいがちな人は、「あとで見る」リストを定期的に整理する習慣とセットにすると、そもそも迷う機会そのものが減っていく。

結論として、単品レンタルそのものが悪いとは思っていない。年に数回しか見ない作品のために見放題をもう一つ契約するより、結果的に安く済む場面はある。問題だったのは、基準を持たないまま、そのときの気分だけでボタンを押していたことのほうだった。

ついでに、家族と同居している場合は「誰が押していいか」も決めておくと揉めない。うちでは、金額にかかわらず一度リビングで言ってから押す、という緩い決まりにしている。反対されることはまずないのだが、口に出す一手間があるだけで、なんとなく押してしまう回数は目に見えて減った。

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