「結局NetflixとAmazonプライムビデオ、どっちがいいのか」は、この手の話題で一番よく聞かれる質問だと思う。私は一時期どちらも契約していたので、使っていたときの感覚を交えて書いておく。先に言っておくと、勝ち負けの話にはならなかった。動画だけを比べるか、会員特典ごと比べるかで、答えがひっくり返るからだ。

先に結論:どちらが向くか
迷っている時間が長かったので、自分の条件を先に並べて切り分けた。
- 買い物の配送や音楽もまとめて使いたい
- 見るのは週に数本で、じっくり選ぶより流し見が多い
- 家族で使う機器がばらばらで、対応の広さを重視したい
- 動画のために払う金額はできるだけ抑えたい
この並びに当てはまる数が多いなら、Amazonプライムビデオで足りる。逆に次のほうに寄るなら、Netflixのほうが満足度は高い。
- 話題の海外ドラマを公開直後に追いかけたい
- 画質や音に手をかけた環境で見ている
- 見終わった作品の話を人とする機会が多い
- 動画以外の特典を使う予定がない
NetflixとAmazonプライムビデオの違いを表で比べる
違いを一枚にまとめると次のとおり。料金は2026年10月14日に両社の公式ヘルプで確かめた金額で、改定されることがあるので契約前には公式の案内を見てほしい。
| 比べる点 | Netflix | Amazonプライムビデオ |
|---|---|---|
| 月額の目安 | 890円〜2,290円(プランで変わる) | プライム会費の月600円(年5,900円)に含まれる |
| 払うお金に含まれるもの | 動画の見放題だけ | 配送特典や音楽なども含む会員特典の一部 |
| オリジナル作品 | 海外ドラマ・映画の新作が多い | あるが本数はNetflixより少ない |
| 画質と同時視聴 | プランを上げるほど上限が上がる | 会費の中で決まっていて選べない |
| 向いている人 | 話題作を公開直後に追いたい人 | 動画以外の特典もまとめて使いたい人 |
そもそも立ち位置が違う
Amazonプライムビデオはプライム会員特典のひとつという位置づけで、配送や音楽とセットになっている。「ついでに動画も見られる」という感覚に近い。Netflixは動画配信に全振りしていて、画質や同時に見られる台数によって料金プランが分かれている。どちらが優れているというより、売っているものが違う。
だから比べるときは、動画の部分だけを切り出しても意味がない。買い物の配送まで含めて元が取れるかどうかは、プライム会員の特典ページで特典の内訳を見るのが早い。料金も特典の中身も変わることがあるので、申し込む前にそこで確かめてほしい。
料金の違いは「金額」より「仕組み」で比べる
先に金額だけ知りたい人のために、2026年10月14日にそれぞれの公式ヘルプで確かめた月額を並べておく。
Netflixの料金(月額)
- 広告つきスタンダード:890円(フルHD、同時視聴2台、広告あり)
- スタンダード:1,590円(フルHD、同時視聴2台)
- プレミアム:2,290円(4K・HDR、同時視聴4台)
Amazonプライムの料金(会費)
- 月額プラン:600円(税込)
- 年額プラン:5,900円(税込)。月あたりに直すと500円を切る
一番安いところ同士で比べると、プライムの月額はNetflixの広告つきプランより300円ほど安い。ただ、金額は改定されることがあり、支払い方法やパートナー経由の契約によって選べるプランが変わる場合もあるので、申し込む前に公式の案内でもう一度確かめてほしい。以下では、その金額で何に払っているのかを整理する。
Netflixは見たい画質と台数でプランを選ぶ
Netflixは動画配信だけの月額制で、プランごとに画質の上限、同時に見られる台数、広告が入るかどうかが変わる。家族で同時に見るか、大きいテレビで高い画質を求めるかで、選ぶプランが決まる。一人でスマホ中心に見るなら、上位のプランまで要らないことも多い。
プライムビデオはプライム会員の会費に含まれる
Amazonプライムビデオは、それ単体ではなくプライム会員の特典のひとつとして見られる。会費の払い方には月ごとと年ごとがあり、配送などほかの特典も同じ会費に入っている。ただし、見放題に含まれない作品はレンタルや購入が別にかかり、追加のチャンネルも別の料金になる。
比べるときに並べた項目
- 動画以外の特典を使うかどうか(使うならプライムのほうが割安に感じやすい)
- 同時に見る人数(多いならNetflixの上位プランが必要になる)
- 見たい作品が見放題に入っているか、別料金のレンタルか
- 広告が入っても気にならないか
この四つを並べると、金額の安い高いより、自分の見方に合うかどうかで自然に決まった。
オリジナル作品は物量に差がある
海外ドラマと映画のオリジナル制作に力を入れているのはNetflixで、話題作が出てくるペースも速いと感じた。Amazonオリジナルもあるが、本数でいうと差がある、というのが正直なところだ。ただ本数が多いことと、自分が見たい作品があることは別の話でもある。
追いかけ方そのものが変わる
公開直後に見ないと話題から外れる作品を追う生活をしていると、新作の投入ペースがそのまま満足度になる。一方、話題性より積んである作品を崩したいだけなら、本数の差はほとんど効かない。自分がどちらの見方をしているかを先に決めると、比較が一気に短くなる。
プランを決める前に見た三つ
どちらを選ぶにしても、契約画面で確かめたのはこの三つだった。数字は改定されることがあるので、そのつど公式の案内で見るようにしている。
画質の上限
安いプランだと画質に上限が付くことがある。大きい画面で見るなら、ここを落とすと最初に気づく。逆に手元の機器でしか見ないなら、上限を下げたぶんを他に回すほうが納得しやすい。
同時に見られる台数
家族で使うなら、ここが実質の上限になる。うちは夜の時間帯が重なるので、台数の条件を満たさないプランは最初から候補から外した。
ダウンロードの可否と保持期間
移動中に見るなら、事前に落とせるかどうかで使い勝手が変わる。落とした作品にも視聴できる期限があるので、旅行の前日にまとめて落とす癖がついた。
一本に絞らない使い方もある
どちらか一方に決めなければいけない理由は、実はあまりない。見たい作品があるほうだけ、その月に契約するという持ち方でも困らなかった。
月替わりで入れ替える
見たいシリーズがNetflixに来た月だけそちらに入り、見終わったら止める。止めるのを忘れると意味がないので、契約した日に解約の予定日をカレンダーへ入れるようにしている。
家族のなかで住み分ける
うちは意見が割れたので、Amazonプライムビデオは日用品のついでに、Netflixは腰を据えて見たい作品用、という住み分けに落ち着いた。無理に一つへ絞ろうとせず、生活の中での使いどころで分けると案外すっきりする。
見落としやすいのはテレビ側の相性
地味に効くのが、テレビの検索機能やリモコンとの相性だった。うちのテレビはNetflixアプリの反応がよくて、リモコンのボタン一発で開ける。毎日のことなので、この差は月額の何百円ぶんかには相当していると思う。使ってみないと分からない種類の快適さなので、無料で試せる期間があるうちに、実際にいつもの機器で開いてみるのが早い。
よくある疑問
両方入るのは無駄か
見る量が多い月は無駄にならなかった。ただ、両方入ったまま二か月続けて片方をほとんど開かなかったときは、はっきり無駄だった。月末に再生履歴を見て、開いていないほうを止める日を決めておくといい。
どちらから試すべきか
買い物でAmazonをよく使っているなら、Amazonプライムビデオから試すほうが判断が早い。動画以外の特典でも元が取れる可能性があるぶん、外したときの損が小さい。
解約は面倒か
どちらも画面上で完結した。ただ、解約と退会が別の扱いになっていることがあるので、止めたつもりで請求が続かないか、翌月の明細まで見るようにしている。
どちらを選んだとしても、しばらく使ううちにおすすめ欄が自分の好みから外れてくる。履歴を整理して立て直した話は視聴履歴とレコメンドを立て直した話に書いた。
なお、見たい作品がアニメ中心という人にはここでの結論があまり当てはまらない。その場合はアニメ見放題で選ぶ!VODサービスランキングのほうが参考になるはずだ。
テレビ側でどう開くかは体感に直結していて、うちの場合は端末を足したことで検索の手間が変わった。置き場所と回線の確かめ方はFire TV Stickで後悔した5つのことにまとめている。
どちらに入ったとしても、結局は作品を選ぶところで止まる日がある。評価の高い作品ほど手が伸びなかった理由は名作を後回しにしてきた自分の言い訳で正直に書いた。
料金を抑えたいだけなら、上位プランではなく広告つきプランに落として1か月過ごした記録のほうが判断材料になるかもしれない。
スマホで見始めた作品をテレビの大画面で続けたくなる場面は多い。そのときの手順と詰まりやすい点はスマホで見た続きをテレビで見るときのつなぎ方に書いた。
結局のところ「どっちが正解か」という話ではなく、自分の生活にどう溶け込むかがすべてだと思う。悩んでいる時間があるなら、まず無料で試せる期間を使って一週間ずつ触り比べるほうが、この記事を読むより早く答えが出る。
Netflixとプライムビデオ以外も候補に入れて比べ直したいなら、比べる項目を五つに絞った動画配信サービスの比較と選び方のほうが早い。
この記事で触れたサービス
- プライム会員の特典ページ:動画のほかに配送や音楽の特典が付いてくる形なので、買い物の頻度が高い家ほど判断が変わる
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