見終わった作品を人に勧めるときに気をつけている伝え方

面白かった作品を人に勧めたのに、後日「途中で止めた」と言われることが続きました。自分が良いと思ったものほど強く勧めてしまい、相手の期待をこちらで勝手に作ってしまっていたのだと思います。勧め方を変えてから、この行き違いはかなり減りました。

うまくいかなかった勧め方

振り返ると、失敗するときの言い方はだいたい決まっていました。

  • 「絶対おもしろいから」と結論だけ渡す
  • 自分が刺さった場面を先に説明してしまう
  • 全何話あるかを言わないまま勧める
  • 相手がふだん何を見ているかを聞いていない

特に最後のひとつが大きくて、普段一話完結ものしか見ない相手に、十二話かけて話が動く作品を勧めていたことがありました。合わなくて当然です。

今は三つだけ伝えるようにしている

何話あって、どこまで見れば判断できるか

「全十話で、三話まで見て合わなければやめていい」と最初に言うようにしました。区切りを渡しておくと、相手も気楽に始められます。見るのをやめても悪く思われないと分かっているほうが、かえって最後まで届く気がしています。

どんな気分のときに向くか

面白さの説明より、「疲れている日には向かない」「何も考えたくない日にちょうどいい」といった使いどころを伝えるほうが外れません。作品の良し悪しではなく、相手の時間に合うかどうかの話にできます。

自分が刺さった場面は言わない

これはこらえるようにしています。先に聞いてしまうと、そこに着くまでが待ち時間になってしまうからです。見終わったあとで「あの場面どうだった」と聞くほうが、話も盛り上がります。

勧められる側になって分かったこと

逆に勧められたときも、同じことを感じました。熱量が高い紹介ほど身構えてしまい、開くまでに何日もかかります。軽く置いていってくれたもののほうが、その日のうちに再生していることが多いです。伝え方を変えたのは、この経験がきっかけでした。

作品を勧めるのは、面白さを証明することではなく、相手が試しやすい形に整えることなのだと思うようになりました。

相手によって変えている部分

同じ作品でも、相手によって言い方を変えるようになりました。普段あまり映像作品を見ない人には、まず本数の少ないものを選びます。全二十四話の作品を勧めても、始める前に負担のほうが先に立ってしまうからです。逆に、いつも何かしら見ている人には、本数より切り口が珍しいものを選びます。数を見ている人ほど、似た作品との違いのほうに関心があるように感じています。

家族に勧めるときは、もう一段ゆるくしています。口で勧めるのではなく、共有のリストに入れておくだけ。押しつけられた感じがないほうが、結果的に見てもらえることが多いです。自分が勧められる側だったときのことを考えると、これは納得のいく話でした。

感想を聞くときにも気をつけている

勧めたあと、つい「どうだった」と聞いてしまいがちですが、これも急かしているように受け取られます。相手から話題に出るまで待つほうが、素直な感想が返ってきます。合わなかったと言われても、そこで理由を掘り下げないようにしました。合わない理由を説明させるのは、思っている以上に負担をかけます。

勧めた作品が合わなかったからといって、自分の見方が否定されたわけではありません。当たり前のことですが、そう思えるようになるまで少し時間がかかりました。

しばらく間の空いたシリーズを勧めるときは、前置きの量がさらに増える。自分が見返す側で何をしているかはシーズンが空いた海外ドラマを見る前の下準備に書いた。

見終わったあとにもう一歩進む楽しみ方として、作品に出てきた曲や場所を後から調べる寄り道についても書きました。

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