テレビを手放すか迷って残した5つの理由|配信だけで足りる家

録画をやめて配信だけにしたあたりから、そもそもテレビ本体が要るのかを考えるようになりました。半年ほど迷った末、結局は残しています。手放さなかった理由と、逆にこういう家なら手放しても困らないだろうと思った条件を、両方書いておきます。

先に結論だけ。

  • 手放しても困りにくい家:見るのはほぼ配信/一人か二人で見る/ふだんからスマホやタブレットで完結している/地震や停電時の情報はスマホで取る前提でいる
  • 残したほうがよさそうな家:家族で同じ画面を囲む時間がある/来客がある/ゲーム機や再生機をつないでいる/年配の家族が使う

手放そうと思ったきっかけ

きっかけは単純で、地上波をほとんど見なくなったことです。番組表を開く回数が月に数えるほどになり、画面の前に座る時間の九割が配信になっていました。それなら大きな箱を置いておく意味は薄いのではないか、と考え始めました。部屋の一面を占有していることも気になっていました。

ソファから見たリビングのテレビまわり

結局残した5つの理由

1. 二人以上で見る画面としては代わりがなかった

タブレットやノートの画面は、一人で見るぶんには十分です。ただ二人で並んで見ると、どちらかが斜めから覗き込む形になります。同じ場面で笑うという体験は、画面の大きさに素直に依存していました。ここが決め手でした。

2. 手放した後に戻すコストが高い

処分するのは簡単ですが、やっぱり必要だったとなったとき、買い直す金額と設置の手間が丸ごとかかります。判断を間違えたときの後戻りが重い買い物なので、迷っている段階で処分に踏み切るのは避けました。

3. 家族が使う入り口になっていた

私はスマホから操作できますが、家族は電源を入れてリモコンで選ぶ方式に慣れています。その手順を丸ごと変えてもらうのは、機器を減らす以上に負担が大きそうでした。自分ひとりの都合で決める話ではありませんでした。

4. 音がそれなりに出る機器でもあった

画面だけならモニターで代用できますが、モニター内蔵のスピーカーは総じて弱く、別に音の機器が要ります。減らすつもりが増えるという本末転倒になりかけたので、いったん止めました。

5. 空いた壁面の使い道が決まっていなかった

場所が空くこと自体を目的にしていたのに、空けた後に何を置くかは考えていませんでした。結果として、ただ何もない面ができるだけになりそうだと気づいて、手放す動機がしぼみました。

タブレットで動画を見ている手元

代わりの画面を先に試しておけばよかった

迷っていた期間、私は頭の中だけで比較していました。今になって思うのは、手放す前に代わりの画面を一度置いてみるべきだったということです。プロジェクターにしろ大きめのモニターにしろ、自宅の明るさと壁の位置で使えるかどうかは、実際に映してみないと分かりません。

その意味では、APEXレンタルのように機器を短期で借りられるサービスを先に使っておけば、判断はもっと早かったはずです。私はまだ利用していないので使い勝手までは書けませんが、買う前提でも手放す前提でも「自宅で実寸を確かめる」工程は省かないほうがいいと、半年迷ってから思っています。

手放すなら先に確かめておきたいこと

自分が確かめ切れていなかった項目を並べます。

  • 同時に見る人数の上限は何人か
  • 代わりの画面を置く場所と、日中の明るさ
  • 音をどこから出すか、その機器を新たに買う必要があるか
  • つないでいる機器が何台あり、それぞれ行き先があるか
  • 家族が操作方法を変えられるか
  • 処分の費用と手続きにどれだけかかるか
  • 戻したくなったとき、いくらで買い直すことになるか

逆に、手放してよさそうだと思った条件

迷う過程で、これなら踏み切れるという線も見えてきました。

  • ふだんの視聴が一人で完結している
  • すでにスマホやタブレットで最後まで見切れている
  • ゲーム機や再生機をつないでいない
  • 部屋が狭く、場所を空ける効果がはっきり大きい
  • 引っ越しの予定があり、運ぶ手間を減らしたい

この5つのうち4つ以上に当てはまるなら、迷う時間のほうがもったいないかもしれません。私は最初の2つしか当てはまりませんでした。

テレビの背面につながれた複数のケーブル

テレビが実は担っていた3つの役割

手放す前提で数えてみると、私はこの箱に「映す」以外の仕事もさせていました。ここを分解しないまま処分すると、抜けた機能を別々に買い直すことになります。

複数の機器をつなぐ集約点

配信用の端末、古い再生機、たまに使うゲーム機。線の行き先を一手に引き受けていました。モニターに替えるなら、端子の数と切り替えの手順を先に確認しておく必要があります。

家族が迷わず使える入り口

電源を入れれば何かが映る、というのは思ったより大きな価値でした。アプリを開いて選ぶという手順は、慣れていない人にとっては段差になります。

音を出す装置としての側面

そこそこの音量と広がりで鳴ってくれる機器でもありました。画面だけを代替すると、音の置き場所が宙に浮きます。私が途中で手を止めたのは、まさにここでした。

この3つのうち、自分にとって不要なものが2つ以上あるなら、手放したときの穴は小さいはずです。私は3つとも使っていたので、残すという結論になりました。

一台で足りるかどうかを見極めた境目

残すと決めたあと、では何台あれば足りるのかという話になった。

まず疑ったのは台数ではなく時間帯だった

2台目が欲しいと思った日を1か月ぶん書き出してみたところ、ほとんどが金曜と土曜の20時から22時に集中していました。つまり困っているのは「テレビが1台しかないこと」ではなく、「その2時間だけ取り合いになること」です。

そう分かってからは、自分の見たいものをその時間から外す方向で調整してみました。平日の夜に前半だけ見ておく、土曜の朝に回す、といった具合です。これで衝突の回数は月4回から1回程度まで減りました。台数を増やす前に時間割を動かすほうが早かったわけです。

それでも残った「同時に見たい」場面

ただ、どうしてもずらせない場面もあります。配信が終わる直前の作品や、話題になっていて翌日には内容を知ってしまいそうなものです。年に数回とはいえ、この用途のためだけに大きな買い物をするかどうかが最後まで悩みどころでした。

手持ちのタブレットで代用も試しましたが、画面が小さいぶん字幕が読みにくく、腕も疲れます。寝ながら見る姿勢の話で書いたのと同じで、姿勢の負担は視聴時間そのものを削ってきました。

買うか見送るかを決めた三つの線

最終的に、次のどれかに当てはまったら買い足す、という線を引いて保留にしました。

  • 取り合いが月4回を超える状態が3か月続いたら
  • 自分の視聴が22時以降にずれ込む日が週の半分を超えたら
  • 家族の誰かが「見たいのに譲っている」と言い出したら

数字を決めておくと、欲しくなった夜にその場で結論を出さずに済みます。今のところどの線にも届いていないので、テレビ1台のままです。画面への映し方はスマホの映像をテレビで見る方法にまとめてあります。

半年ぶん記録して分かったこと

この線を引いたあと、実際に半年ぶん記録を続けてみました。月ごとの衝突回数は多い月で3回、少ない月は0回で、平均すると1.5回程度です。数字にしてみると、買い足したところで動くのは月に1、2回の話でしかないと分かります。

意外だったのは、記録をつけている間に自分の見たい時間帯のほうが勝手にずれていったことです。取り合いになりそうな夜は最初から別のことをするようになり、結果的に衝突そのものが減りました。数えるという行為自体に、行動を変える効果があったのだと思います。

よくある疑問

モニターで代用すると何が変わる?

画面としては成立しますが、音とリモコン操作の2点が別途必要になります。減らした機器の数だけ、別の機器が増えないかを先に数えておくと判断しやすいです。

受信料の扱いはどうなる?

制度に関わる話なので、ここでは断定しません。手放す前に必ず公式の案内で現在の条件を確認してください。私の場合はこの点も含めて保留にしました。

迷っている間にできることは?

一週間だけ電源を入れずに過ごしてみると、自分がどの場面で困るかがはっきりします。私はこれで「二人で見る日」だけが困ると分かりました。

録画をやめて配信だけにしたときの判断は録画をやめて配信一本にしたときの割り切りに書いています。地上波と配信のどちらが楽かという話は地上波とVODはどっちが楽かのほうで整理しました。

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